「拝命することとなりました」の意味と使い方を学んでいきます。
ビジネス語を勉強していきましょう。
「拝命することとなりました」とは?意味
「拝命することとなりました」とは、立派な役職を任じられたこと。
自分自身にあたらしい役職が言い渡されたことを、謙遜して伝える言い方になります。
大臣や社長職、委員長など、かなり高いポジションに就くときにも用いられる、おそれ多い言葉になります。
もともと「拝命」とは「任務をうけたまわる」という訳があります。
そのため、身に余る役職を引き受けること、謹んでお引き受けすることが「拝命することとなりました」につながっていきます。
「身の引き締まる思いです」や「しっかり取り組んで参ります」など、抱負をあらわす語句と一緒につかっていきます。
「拝命することとなりました」の上司や目上に使うときの注意点
「拝命することとなりました」は昇進や異動の辞令が出たシーンで使います。
「このように重大な仕事を与えていただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちをお伝えする言葉です。
また「拝命することとなりました」は新しい任務につく、本人が述べる発言になります。
そのため周囲の方がつかわない表現です。
昇進が決まった上司に対して「拝命することになり、おめでとうございます」とは言わないので、礼を失することのないよう注意しておきましょう。
また自分が上司になって、部下に任命をおこなう立場になったときも「役を与える」という意味で「四月一日付けをもって、拝命することとなりました」とはいいません。
間違って引用されやすい表現なので、改めて気を付けておきましょう。
「拝命することとなりました」を使った例文
・『私事で恐縮ではございますが、部長の任を拝命することとなりました』
・『委員長を拝命することとなりました。今後もよろしくお願いいたします』
・『センター長を拝命することとなりました。結果を出せるよう、懸命に働いて参ります』
「拝命することとなりました」の返答や返信例
「拝命することとなりました」という通知が届いたら、どのような対応をおこなえばいいのでしょうか。
「拝命することとなりました」は、栄転があったことを意味します。
そのためはなむけの言葉を、しっかりお送りすることが大切です。
もし部長が本社に異動になったら「御栄転、誠におめでとうございます。
心からお祝い申し上げます」とメッセージを送ります。
また取引先の方であれば「謹んでお祝い申し上げます。
貴社のますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます」と結びます。
人生に数回あるかないかのおめでたいシーンなので、最上級の気持ちをお送りしておきましょう。
まとめ
「拝命することとなりました」の意味と使い方をおさらいしました。
「拝命することとなりました」とは、異動にまつわるシーンで使います。
気持ちが引き締まるような、すばらしい役職を与えてもらったとき、感謝の気持ちと一緒につかいます。
いざという時に備えて、学んでおきましょう。