この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる表現の「粉骨砕身で挑む」について、その意味や使い方などを分かりやすく説明します。
「粉骨砕身で挑む」とは?意味
「粉骨砕身で挑む」における、「粉骨砕身」の読みは「ふんこつさいしん」で、文字通りの意味は、「骨を粉にし、身を砕(くだ)いて」との意味で、それほど「精一杯努力し、頑張ること」を意味する言葉です。
また、「挑む」の読みは「いど(む)」で「挑戦すること」の意味です。
従って、「粉骨砕身で挑む」とは「精一杯努力し、挑戦する」との意味になります。
この「粉骨砕身で挑む」の表現でも先の意味となり、何となく言いたいことは分かります。
しかし、実際言いたいことは「粉骨砕身する想いや、粉骨砕身の覚悟で挑む」なので、「粉骨砕身の想いで挑む」や「粉骨砕身の覚悟で挑む」と表現する方がより分かりやすく、こちらの表現の方が正しいと言えます。
「粉骨砕身で挑む」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「粉骨砕身で挑む」や、それよりも分かりやすい「粉骨砕身の覚悟で挑む」等の表現は、ビジネスシーンにおいては、以下の様なシーンで使われます。
例えば、新任者が就任した場合や、重要なプロジェクトメンバーに抜擢されたりした場合、その挨拶において決意表明する意味でよく使われます。
こうした表現は、精神論など今どきダサイく、合理的ではないと感じる若い方もおられるでしょう。
しかし、こうした言葉は日本人の精神の琴線に触れる表現で、実際には現在もよく使われています。
また、仕事が上手くいかなかった際に、精一杯努力したが力及ばなかったと、言い訳する際にも、しばしな使われます。
「粉骨砕身で挑む」を使った例文
・『粉骨砕身で挑む決意です』→『粉骨砕身の覚悟で挑む決意です』
・『粉骨砕身で挑みましたが、力及ばず申し訳ございません』→『粉骨砕身の想いで挑みましたが、力及ばず申し訳ございません』
・『粉骨砕身で挑み、必ず成果を上げてください』→『粉骨砕身の覚悟で挑み、必ず成果を上げてください』
「粉骨砕身で挑む」の類語や言い換え
「粉骨砕身で挑む」は、日本語としては少しおかしな表現で、先に記した通り「粉骨砕身の想いで挑む」や「粉骨砕身の覚悟で挑む」と言い換えた方が良いと言えます。
また、「粉骨砕身」と同じ四字熟語を使った言い換えとしては、「全身全霊を打ち込んで挑む」や「粒々辛苦の姿勢で挑む」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「粉骨砕身で挑む」とは「精一杯努力し、頑張り、挑戦する」との意味になります。
また、この表現は「粉骨砕身の想いで挑む」や「粉骨砕身の覚悟で挑む」と言い換えた方が、より分かりやすく正しい表現と言えます。