「先般の事情により」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「先般の事情により」とは?
「先般の事情により」は、最近の事情によって生じた結果を述べるような状況で使用できる言葉です。
「先般の」は、「さきごろの」や「近ごろの」との意味があります。
これは、あまり遠くない過去を示す言葉になっているのです。
また、「事情により」と述べれば、その事情が原因で何らかの結果が生じている様子を表現できます。
たとえば、「先般の事情により、廃業するに至りました」とすれば、最近の事情が原因となって、廃業という結果が生じた様子を言い表す事ができるのです。
このように、結果にあたる言葉を組み合わせることによって、「先般の事情により」という言葉が、文章として成立するようになるのです。
「先般の事情により」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「先般の事情により」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある事情から事業を新規で立ち上げることになったとします。
そのことを、上司に対して、報告することにしたのです。
このような場合には、「先般の事情により、新しく事業を立ち上げることにいたしました」と述べるとよいでしょう。
これにより、最近の事情が原因である様子を、上手に言い換えて伝達できるのです。
この言葉を使用する際には、「事情により」の使い方に注意しましょう。
これは、「事情から」や「事情が原因で」などに置き換える事ができます。
どれも同じような意味ですが、それぞれ印象の違う言葉になるのです。
使用する状況に合わせて、柔軟に使い分けるとよいでしょう。
「先般の事情により」を使った例文
「先般の事情により」を使った例文を挙げます。
例文のように、事情から生じた結果を、続けて述べるようにするとよいでしょう。
・『先般の事情により、資金援助することにしました』
・『先般の事情により、廃業に追い込まれたようです』
・『先般の事情により、人材不足が顕著になっております』
「先般の事情により」の類語と敬語での言いかえ
「先般の事情により」の類語と敬語を解説していきます。
「先般の事情により」の類似表現
「先般の事情により」の類似表現には、「昨今の事情により」があります。
「先般」と「昨今」は、同じような使い方ができる類似表現なのです。
「先般の事情により」の敬語表現
「先般の事情により」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「先般の事情によりまして」に言いかえできます。
まとめ
このように「先般の事情により」は、最近の事情によって生じた結果を述べるような状況で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。