「ご来研いただきまして」を解説します。
間違えやすいビジネス敬語を、正しく覚えていきましょう。
「ご来研いただきまして」とは?
「ご来研いただきまして」とは、大学の研究室や教育機関に来てもらった際のお礼の言い方です。
聞き馴染みのない「来研」は、研究機関に特別訪問することを指します。
権威ある博士や大学の教授が、ある研究室を訪れることをあらわします。
「いただきまして」はこちら側を下げて、訪問してくれた相手を高める言い回しです。
忙しい中にも関わらず、わざわざ訪れてくれたことに感謝の気持ちを伝える言い方です。
「ご来研いただきまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご来研いただきまして」は有名大学の教授が、他の大学の研究室を表敬訪問したときに使います。
講演会のついでに、大学のゼミを覗いたときにも使います。
通常は訪れないビッグゲストが、大学の研究機関に足を運んでくれたことに感謝の意を伝えるフレーズです。
一方で「ご来研いただきまして」は、通常のビジネスシーンでは使わない言葉です。
店舗の場合は「ご来店いただきまして」そしてオフィスでは「ご来社いただきまして」といいます。
その場にそぐう、正しいビジネス敬語を用いていきましょう。
「ご来研いただきまして」を使った例文
・『研究室にご来研いただきまして、ありがとうございます』
・『ご来店いただき、誠にありがとうございます』
・『ご来訪いただき、心より感謝申し上げます』
「ご来研いただきまして」の類語や敬語での言いかえ
「ご来研いただきまして」は大学の研究機関で用いる表現です。
そのためオフィスでは「ご来社いただきまして」と言い直します。
「ご多用中のところ、ご来社いただきまして誠にありがとうございます」とすると失礼なく伝わります。
「ご来研いただきまして」の類似表現
「ご来研いただきまして」とよく似た言い方に「ご来店いただきまして」があります。
例えば車の販売店に試乗で来てくれたお客さまに、サンクスメールを送るときに使います。
「ご来研いただきまして」の敬語表現
さらに丁寧な言い方にしたいなら「ご来訪いただきまして」があります。
「ご来訪」とは目上の人が、こちらに来ることを示します。
取引先の方にも使える、重みのある表現です。
お礼をあらわす言葉と、セットにして用いてみてください。
「ご来研いただきまして」の返答や返信例
このような文をいただいたら、こちらもお礼の言葉をお送りします。
「こちらこそ貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました」などの文を送付して、適切なやり取りを心がけておきましょう。
まとめ
「ご来研いただきまして」の意味と使い方を学びました。
このフレーズは大学の研究室を訪問してもらった際に使います。
特殊なケースにあたるので、通常のビジネスシーンでは「ご来社いただきまして」等を用います。
正しい敬語を覚えて、明日の仕事に活かしてください。