この記事では「代わりにご用件をお伺いいたします」について解説をします。
「代わりにご用件をお伺いいたします」とは?意味
ある人の代理として私があなたの用事を聞きます、という意味です。
「代わり」には、あるものが他の役割をすること、またそのものという意味があります。
「母の代わりに父が出席する」といった使い方をするものです。
この例の場合だと、母の代理として父が出席するという意味になります。
「ご用件」は、「用件」に「ご」をつけて敬意を表す言い方にしたものです。
「用件」は、用事、伝えるべき事柄という意味です。
「ご」は、他人の行為や持ち物を表す語について、その人に対する尊敬の意を表します。
おの場合は、聞き手に対して敬意を表しています。
「お伺い」は、「聞く」「尋ねる」「問う」「訪れる」の意の謙譲語の「伺う」に、「お」をつけたものです。
「お」は動詞の連用形について、その下に「いたします」を添えた形で、謙譲の意を表し、その行為が及ぶ相手に敬意を表します。
「代わりにご用件をお伺いいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある人の代わりに自分が用件を聞くときに使用をします。
たとえば、Aさんに伝えたいことがあって、Bさんが訪れたとします。
しかし、このときAさんはいませんでした。
何度もBさんに足を運んでもらうのは申し訳ないし、伝言なら自分が伝えることができます。
そこで、BさんからAさんに伝えたい事柄を、自分が聞くことにしました。
このときに、「代わりに~」という言葉を使用します。
「お伺いいたします」は、二重敬語です。
「お~いたす」の形で謙譲の意を表し、「伺う」は「聞く」「問う」「尋ねる」「訪問する」の意の謙譲語です。
この場合は「お伺いします」とします。
しかし、「お伺いいたします」の形が定着しつつあり、この形も使われています。
「代わりにご用件をお伺いいたします」を使った例文
・『差し支えなければ、代わりにご用件をお伺いいたします』
「代わりにご用件をお伺いいたします」の返答や返信例
ある人の代わりに用件を聞いてくれるようなので、差し支えなければ用件を伝えておくとよいでしょう。
何かをして欲しいというときであれば、その事柄を行ってくれるかもしれないし、もともと用事を伝えたかった人に伝言をしてくれるかもしれません。
直接ある人に伝えなければならないときなら、また別の機会にその人に伝えるようにします。
この言葉を使っている人に対しては、「直接伝えたいので」などと伝えておくとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、ある人の代わりに自分が用事を聞くときに使用をします。
二重敬語なので表現に気をつけてください。