「落ち葉舞い散る深秋の候」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「落ち葉舞い散る深秋の候」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「落ち葉舞い散る深秋の候」について解説をします。

「落ち葉舞い散る深秋の候」とは?意味

木々の葉が散るようになる季節、といった意味です。

手紙などで使われるあいさつの言葉です。

「落ち葉」は、散っていく葉や散り落ちた木の葉のことを指します。

冬の季語です。

「舞い散る」は、空中を漂うように散ることをいいます。

上から下に向かって、ふわふわと落ちていくような散り方です。

「深秋の候」は秋が深まってきたことを表します。

「落ち葉舞い散る深秋の候」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、手紙の中であいさつとして使用されます。

手紙には形式があり、前文・主文・末文・後付けの4つのブロックで構成されています。

前文には、頭語と時候のあいさつや相手を気遣う言葉を書きます。

頭語とは、拝啓、謹啓などのことです。

主文は手紙の目的や用件を伝える部分で、この部分が一番長くなります。

末文では、結びのあいさつと結語を書きます。

結語は敬具、謹言などのことです。

後付けには、書いた日付、差出人、宛名を書きます。

このような決まった形式が手紙にはあります。

この言葉は、最初の時候のあいさつで用いるものです。

「落ち葉」は秋をイメージしますが、季語は冬です。

そのため、この言葉は今が秋の真っ最中というころではなく、冬を感じられるようになったときに使用をします。

「深秋の候」という部分は、季節にあわせて「晩秋の候」など、他の言葉に変えてもよいでしょう。

時候のあいさつは季節の感じを表すものなので、その季節の感じをよく表す言葉を選んでみてください。

秋が深まってくると寂しさを感じるようになります。

寂しい言葉よりも明るい言葉を伝えられた方が相手はうれしいはずなので、冬が近づくことが楽しみになるようなあいさつを考えてみるとよいでしょう。


「落ち葉舞い散る深秋の候」を使った例文

・『落ち葉舞い散る深秋の候、いかがお過ごしですか』

「落ち葉舞い散る深秋の候」の返答や返信例

相手からの手紙に返事を書きます。

この言葉自体に返事をするのではなく、主文の内容に対して返事をしましょう。

自分が出す手紙にも時候のあいさつを書きますが、相手とまったく同じ言葉は避けるようにします。

季節を表す言葉はさまざまあるので、その季節にピッタリな言葉を考えてみてください。

そして、あいさつや気遣いを示す言葉の後に、相手からの手紙の返事を書きます。

こちらが手紙を出していて、相手が手紙を返してきた場合は、再度手紙を出す必要はありません。

まとめ

この言葉は手紙の中で使用される時候のあいさつです。

時候のあいさつはその季節にあったものを使うので、季節を感じられるようなピッタリな言葉を考えてみてください。