良心的な対応を解説していきます。
気になるビジネスワードを、正しく認識していきましょう。
「良心的な対応」とは?
良心的な対応とは、良心にしたがった模範的な行動をあらわします。
この場合の良心的とは、コンプライアンスにのっとった道徳的なことを意味しています。
対応は処理を示しているので、善良な心で取り計らうことをいいます。
「良心的な対応」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
良心的な対応は、使い方が難しいフレーズです。
「良心的な対応をお願いいたします」とこちらから働きかけると、上から目線に思われることもあります。
良心的とは社会的な道義に反しない、清らかな行いをあらわします。
そのため当事者に直接用いることは少なく「あの企業は良心的な対応をしてくれた」のように、当時者がいない場で評価する際に使います。
ダイレクトにやり取りする表現ではないので、使い方に気を付けていきましょう。
「良心的な対応」を使った例文
・『窓口に問い合わせたら、良心的な対応をしてくれた』
・『良心的な対応とは程遠い、塩対応の企業だった』
・『新しい担当者は、いつも良心的な対応をしてくれる』
「良心的な対応」の類語や敬語での言いかえ
良心的な対応の言いかえとして「お取り計らい」があります。
「お取り計らい」とは、思いやりのある対応をあらわします。
取引先や営業先に感謝する際に使うフレーズで「この度はお取り計らいいただき、誠にありがとうございます」のように用いていきます。
急ぎでお願いしたにも関わらず、スムーズに納品してくれた場合にも使えます。
知っておくと安心できる、ポピュラーなビジネス敬語です。
「良心的な対応」の類似表現
良心的な対応とよく似た言い方に「ご対応いただき」があります。
こちらも目上の方に安心して使える、しっかりしたビジネス敬語です。
「快くご対応いただき、ありがとうございます」や「丁寧なご対応をいただき、感謝申し上げます」とアレンジできます。
「良心的な対応」の敬語表現
さらに高尚な言い方にしたいなら「ご賢察」があります。
ご賢察とは、こちらの事情を察してもらうことです。
「ご賢察いただければ幸いです」というと、穏便な対応をお願いしたいときに使えます。
取引先や営業先に用いたい、厳かな言い回しです。
「良心的な対応」の返答や返信例
良心的な対応を先方から提案されたら、道義的な応対を求めていることをあらわします。
私利私欲にとらわれない、クリアな応対を心がけていきましょう。
「ご提案いただいた内容、確かに承りました」や「そのように手配いたします」と返信して、承諾した旨を伝えていきましょう。
まとめ
良心的な対応の意味と使い方を学びました。
このフレーズは、正しい応対をあらわします。
道徳心にのっとった、模範的な行動です。
ビジネスシーンで直接使われることは少ないので、他の言い回しも覚えておくと安心です。
色々なビジネス語をマスターしておきましょう。