「難しいとは思いますが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「難しいとは思いますが」とは?
はじめに「難しいとは思いますが」の意味を解説していきます。
この表現は平易な言葉の組み合わせのため、理解することは容易と言えます。
しかし、この表現を使う際の意味についてはどうでしょうか。
あえて「難しいと思う」という自身の考えを前置きにする意図がどこにあるかという事です。
それはつまり、相手が「難しい、もしくはノー」と言いやすい状況をうまく作りつつも、言い出しにくい自分の申し入れを伝えることに真意があると言えるでしょう。
「難しいとは思いますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「難しいとは思いますが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、委託先からの見積を受け取りました。
十分に精査しましたが、金額は市場価格通りの妥当なものでした。
しかし、社内の審査を通すにはあと5%だけ減額が必要です。
このような場合に、あなたは委託先に対して「難しいとは思いますが、5%の減額ができないでしょうか」と伝えるとよいでしょう。
相手に無理なお願いをしているとの認識を示しつつも、本来伝えにくい自分の要求事項を相手に伝えることができるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、示しているものが難しくない場合です。
可能性が低いと思われるからこそ、この表現が成り立ちます。
明らかに実現できることに対しては、誤りではないものの、無用な表現となることでしょう。
「難しいとは思いますが」を使った例文
ここでは「難しいとは思いますが」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、次につなげる文章のトーンにより相手の要求事項に強弱をつけることも可能です。
・『難しいとは思いますが、了承くださいますか』
・『難しいとは思いますが、値引きできないでしょうか』
・『難しいとは思いますが、調整させていただきます』
「難しいとは思いますが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「難しいとは思いますが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「難しいとは思いますが」の類似表現
まず 「難しいとは思いますが」の類似表現について解説します。
「難しいとは」は「ご無理かとは」や「困難かとは」と言い換えることができるでしょう。
表現を変えることで、ニュアンスも変わるので、そこは注意して使い分ける必要があります。
「難しいとは思いますが」の敬語表現
つぎに「難しいとは思いますが」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご無理を承知で申し上げますが」や「難しいと存じますが」などと言い換えることが可能です。
まとめ
このように「難しいとは思いますが」という表現は、なかなか言い出しにくい申し出を相手に伝える際に便利なフレーズです。
できるだけ相手に嫌な気持ちをさせないようにする表現でもあるので、自然に使えるようにしておくとよいでしょう。