「頂きたく存じ上げます」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「頂きたく存じ上げます」とは?
はじめに「頂きたく存じ上げます」の意味を解説していきます。
まず「頂きたく存じます」ですが、これは「頂く」が「する」であり「存じる」が「思う」であることから「〇〇してほしい」を示す言葉です。
さらに「存じます」を「存じ上げます」としていますが、意味は「存じます」と同じで「知る」や「思う」となります。
上げるは謙譲表現として付与されているだけなのです。
そのため、文章全体としては「してほしいと思う」という内容を敬語表現で丁寧にしたものなのです。
「頂きたく存じ上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「頂きたく存じ上げます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、上司に資料作成をお願いする場合を想定します。
メールで依頼するのですが、上司に対して「資料作成してほしいと思うのですが」と書くのは気が引けます。
そのような場合に「資料作成頂きたく存じ上げます」と伝えると、丁寧な表現でお願いすることができます。
この言葉を使う場合の注意点は、あまり一般的には使われない表現だという事です。
文章表現でも違和感を持つ人が多いでしょうし、音声で聞くとさらに違和感は大きいでしょう。
ですので、別な言いかえを選択するほうが良いです。
「頂きたく存じ上げます」を使った例文
ここでは「頂きたく存じ上げます」を使った例文を挙げていきます。
かなり堅い印象になってしまうため、文章を作成すのが難しい表現であることが分かるはずです。
・『資料を作成頂きたく存じ上げます』
・『明日までに対応頂きたく存じ上げます』
・『8時までに来社頂きたく存じ上げます』
「頂きたく存じ上げます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「頂きたく存じ上げます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「頂きたく存じ上げます」の類似表現
まず 「頂きたく存じ上げます」の類似表現について解説します。
「頂きたく」は「してもらいたく」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「頂きたく存じ上げます」の敬語表現
つぎに「頂きたく存じ上げます」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「頂きたく思います」という言い換えでも十分に成立します。
まとめ
このように「頂きたく存じ上げます」という表現は、あまり使われない言い回しの1つと言えます。
それだけに、使う場合は相手に違和感を与えないかなどに留意することをお勧めします。
