様々な敬語を知っていると、上品に言葉を操れます。
「長らくの間」の使い方を見ていきましょう。
「長らくの間」とは?
この場合の「長らく」とは、長い時間をあらわします。
時間の長さを示しているので「久しぶり」と思えるくらい、時が経ったことをいいます。
「間」と付けているので、久しい期間をあらわしています。
「長らくの間」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ずっと営業を続けてきたお店をたたむ時に用いられるのが「長らくの間」という言い方です。
「長い間ずっと」という意味があり、どことなく小説めいた柔らかい言い方に聞こえます。
「長らくの間ありがとうございました」と書いて、長い間通ってきてくれたお客様に感謝の気持ちを伝えたい時に引用されています。
「長い間」に比べると柔らかい文体になっているので、辛い店じまいを明るくお伝えできるでしょう。
一方で「長らく」は、それだけで「長い間」という意味があります。
例えば「大変長らく、お待たせいたしました」というと、返事が間延びしたことをお詫びする言い方に。
通常のやり取りでは「間」を省いて「長らく」のみ使うことも多いので、臨機応変に用いていきましょう。
「長らくの間」を使った例文
・『長らくの間、お世話になりました』
・『長らくの間ご愛顧、ありがとうございました』
・『大変長らくお待たせして、申し訳ございません』
「長らくの間」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして丁寧な表現を見ていきましょう。
「長らくの間」の類似表現
似ている言い方に「久しく」も挙げられます。
「久しく」は長い時間をあらわします。
ただ否定的な表現とセットにして使うことが多く「〇〇様とは、久しくお会いしていません」と用います。
「長らくの間」の敬語表現
丁寧な表現に「長きにわたり」が挙げられます。
「長きにわたりご愛顧、誠にありがとうございました」と引用できます。
「長らくの間」の返答や返信例
閉店の挨拶文をいただいたら、立場に応じた対応を取っていきましょう。
励ましの言葉よりも、これまでの感謝をつづる方が相手の心に響く内容をつくれます。
ひとつの例が「お忙しいところ、ご連絡ありがとうございます。
突然のことで驚いております。
数えきれない思い出の数々、誠にありがとうございました」です。
まとめ
「長らくの間」をお伝えしました。
正しい訳を知って、適切に用いてみてください。