「冥利に尽きます」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「冥利に尽きます」とは?
「冥利に尽きます」は、自分の立場として、この上なく幸せに感じる場合に使用できる言葉です。
これは、「商売人冥利に尽きます」や「料理人冥利に尽きます」のように、職業や身分などを組み合わせて使用することが多いと言えます。
「冥利」は、仏が与えるご利益を示す言葉です。
これが転じて、職業や身分と組みあわせて「〇〇冥利」のような使い方がされるようになったのです。
なお、「尽きます」とは、「尽きる」を丁寧語にしたものです。
そして「冥利に尽きる」とは、ただただ幸せに感じる様子を言い表しているのです。
「冥利に尽きます」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「冥利に尽きます」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが上司から評価を受けたとします。
そして、評価の結果、来年度には昇格できそうな見込みになったのでした。
このような場合には、「サラリーマン冥利に尽きます」と述べるとよいでしょう。
これにより、サラリーマンとしてこの上なく幸せである事を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「尽きます」の使い方に注意しましょう。
これは丁寧語の「ます」を使用した言葉です。
ここから丁寧語を除外すれば、「尽きる」と言いかえる事もできます。
使用する相手や状況によって、柔軟に使い分けるとよいでしょう。
「冥利に尽きます」を使った例文
「冥利に尽きます」を使った例文を挙げます。
例文のように、どの立場で幸せに感じるかを明示すると、自然で分かりやすい文章を作り出せるのです。
・『そのように評価いただき、サラリーマン冥利に尽きます』
・『お客様に喜んでもらえれば、営業冥利に尽きます』
・『美味しいと言ってもらえたら、料理人冥利に尽きます』
「冥利に尽きます」の類語と敬語での言いかえ
「冥利に尽きます」の類語と敬語を解説していきます。
「冥利に尽きます」の類似表現
「冥利に尽きます」の類似表現には、「この上なく幸せに感じます」があります。
「冥利に尽きます」と「この上なく幸せに感じます」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「冥利に尽きます」の敬語表現
「冥利に尽きます」は既に敬語になっています。
これを更に敬語にする場合には、「冥利に尽きると存じます」のうように、言葉を付け加えて言い換える必要があるのです。
なお、この場合は謙譲語の「存ずる」を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「冥利に尽きます」は、この上なく幸せに感じる場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。