「さしあたりましては」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「さしあたりましては」とは?意味
「さしあたりましては」という言葉は漢字で「差し当たりましては」と書くこともでき、「とりあえずは」「今のところは」「当面の間は」といった意味合いがあります。
「さしあたりましては」は「さしあたって」という言葉の敬語表現で、ビジネスシーンではメールや文章などで用いられれることが多くあります。
「さしあたりましては」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「さしあたりましては」はミーティングやプレゼン、イベントなどの大勢の人が参加する予定がやむ終えず、延期になってしまう場合などに「◯◯◯(理由)のため~さしあたりましては、予定を◯月◯日へ変更させていただきます」というように、とりあえず現状を考慮して予定を変更しますといった使い方をします。
その他にも、工場のライン作業などで素材の搬入が遅れている場合に「素材の搬入は遅れていますが、現在は工場に在庫があるので、さしあたりましては在庫の限り作業を進めていきます」といった使い方もあります。
「さしあたりましては」という言葉は「現状は問題はないものの、今後はどう変動するかわかりません」といった先のことはまだわからない、現時点では結論は出せないといった意味で使われる言葉なので、信頼性が低く、相手に不安を与えてしまう要素もあります。
そのため、使用する場合はしっかりと使用するのに適切かどうかを考え、多用しないように注意しましょう。
「さしあたりましては」を使った例文
・『先ほどご質問いただいた件はこの場ではお返事しかねますので、さしあたりましては社に一度持ち帰り検討させていただきます』
・『この度は、新商品のサンプルをいただきありがとうございます。さしあたりまして、商品の詳細が確認できる書類を送付いただけるとありがたいです』
・『来月の◯日に◯◯のイベントの開催を予定しております。さしあたりましては、イベントスタッフを募集いたします』
「さしあたりましては」の類義語
「さしあたりましては」の類義語は「今のところ」「取り急ぎ」「ひとまず」「一旦」などがあります。
使用する相手やビジネスシーンによっては、「さしあたりましては」という言葉よりも他の言葉の方が適切な場合もありますので、充分に状況を考慮して言葉選びをするようにしましょう。
まとめ
ここでは「さしあたりましては」という言葉のビジネスシーンでの使い方や意味など、簡単に説明してきました。
「さしあたりましては」という言葉は敬語表現なので、「さしあたって」と言い方を変えるなど、ビジネスシーンに合わせて上手く会話や文章に取り入れていきましょう。