「何事もないことを祈っております」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「何事もないことを祈っております」とは?
はじめに「何事もないことを祈っております」の意味を解説していきます。
「何事もない」という言葉には、本来の「良い事」や「悪い事」の区別はありません。
しかし、一般的に「何事もない」という表現をする場合は、「悪いことがない」ことを表します。
そのため、この表現の全体としては「危険がなく、平穏で無事な状態であることを祈っている」という意味になるのです。
「何事もないことを祈っております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「何事もないことを祈っております」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、明日から海外出張だったとします。
部門の皆からは、激励の言葉をもらいました。
このような場面では、部門の皆に向かって「私が不在の間、何事もないことを祈っております」と伝えるとよいでしょう。
自分はこの場を離れるものの、皆さんが無事であることを祈っているという気持ちを表すことができるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、自分が上司の側だった場合です。
たとえば権力のある人から「何事もないことを祈っております」と言われたらどうでしょうか。
失敗を許さないような、特別なニュアンスを感じるはずです。
そうならないように、自分と相手の立場や関係性を、しっかり確認してから使用するとよいでしょう。
「何事もないことを祈っております」を使った例文
ここでは「何事もないことを祈っております」を使った例文を挙げていきます。
相手の無事を祈るのに適した場面であれば、様々な使い方ができることが分かるはずです。
・『不在にしますが、何事もないことを祈っております』
・『退職しますが、何事もないことを祈っております』
・『道中、何事もないことを祈っております』
「何事もないことを祈っております」の類語や敬語での言いかえ
それでは「何事もないことを祈っております」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「何事もないことを祈っております」の類似表現
まず 「何事もないことを祈っております」の類似表現について解説します。
「何事もないこと」は「無事」や「ご無事」と言い換えることができるでしょう。
「無事」も「事が無い」なので、同じような意味になるのです。
「何事もないことを祈っております」の敬語表現
つぎに「何事もないことを祈っております」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「何事もないことを、お祈り申し上げます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「何事もないことを祈っております」という表現は、相手の無事を気遣うポジティブな表現です。
しかし、使い方によっては相手にプレッシャーを与えかねない言葉にもなってしまうため、細心の注意が必要です。