ビジネスシーンにおいて、「ささやかではありますが」はよく使われています。
この言葉の意味、使い方、例文と言い換えについて、詳しく解説していきます。
「ささやかではありますが」の意味とは?
「ささやか」は、「目立たない、ちょっとした」という意味があります。
「ではありますが」は、「~の状態になっています」という意味合いがあり、「が」が付くことにより、その後に続く言葉は、前の言葉に相反する意味合いを持ちます。
ですから、「ささやかではありますが」は、「ちょっとした事なのですが」という意味になります。
また、この言葉には、相手に対して「どうぞ気兼ねなく受け取ってください」という思いやりの気持ちも込められています。
「ささやかではありますが」の使い方
「ささやかではありますが」という言葉は、この言葉の前後どちらかにある事柄に対して、「大したものではありませんが」であったり、「ほんの気持ちの表れとして」と説明している言い回しです。
「ささやかではありますが」の例文と言い換え
ビジネスシーンにおける「ささやかではありますが」の使い方について、いくつか例文を見ながら考えてみましょう。
・「この度のお礼といたしまして、〇〇を贈らせていただきました。
ささやかではありますが、どうぞお受け取りくださりますようお願い申し上げます」
まずは、「感謝のしるしとして、何々をさせていただきました」と切り出しています。
その後に続けて、「ほんの気持ちとして」という意味合いで、「ささやかではありますが」と繋げ、「お気兼ねなくお受け取りください」とお願いしている言い回しです。
丁寧な表現として、幅広い場面で使うことが出来る言葉です。
・「ささやかではありますが、思い出の品として贈らせていただきます」
何かの縁で、お世話になったり行動を共にした時の、記念写真や思い出の品物を贈りたい場面は、日常でよくあるものです。
このような時に、「あの時はお世話になりました。おかげ様でとても楽しい思い出になりました。本当にありがとうございます」という感謝の気持ちを、「ささやかではありますが」の一言に込めることが出来るのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ささやかではありますが」は、相手に気持ちを伝えたい時に使う言葉です。
ほんの小さな一言ですが、その言葉に込められた思いは、深く温かなものになることがほとんどでしょう。
また、この言葉は、お詫びの場面でも用いられます。
この場合は、「お詫びのしるしとして」という意味合いになります。
いずれにしても、過去にあった事柄をお互いに認識している状況に間違いはありません。
ですから、相手の立場にも配慮して、さりげなく思いやりの言葉を添えられるように、言葉の意味や使い方を理解しておきましょう。