ビジネスシーンにおいて、「ささやかですが」はよく使われています。
この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えと例文について、詳しく解説していきます。
「ささやかですが」の意味とは?
「ささやか」は、「目立たず、ちょっとした様子」という意味があります。
「ですが」は、「~だ」という言葉の丁寧な言い方で、「が」が付くことにより、その後に続く言葉は、前の言葉に対して相反する意味合いになります。
ですから、「ささやかですが」は、「ちょっとした事、あるいは、ちょっとした様子なのですが」という意味合いがあります。
また、相手には「どうぞ気にせず受け取ってください」という思いやりも込められています。
「ささやかですが」の使い方と注意点
「ささやか」という言葉は、形容詞として機能します。
しかし、「ささやかですが」自体に形容の対象となる言葉が見当たりません。
このことから、この言葉の前後どちらかに、形容の対象となる言葉が存在する必要があります。
これらを踏まえた注意点としては、言葉の並びや解釈に複雑さが出てきますが、相手に伝わるように表現しなければならないことです。
「ささやかですが」の言い換えと例文
ビジネスシーンで「ささやかですが」のような意味合いを表現するには、どういった言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例文を見ながら考えてみましょう。
・「ささやかですが、記念品を贈らせていただきます」
お世話になったお礼として、相手に記念品を贈呈した場面です。
「大したものではございませんが、感謝のしるしとして」というメッセージが込められています。
これを一言で言い表したのが、「ささやかですが」になります。
・「ささやかですが、お詫びのしるしとして~」
「ささやかですが」は、お詫びをする場面でも使うことが出来ます。
「大変申し訳なかった、迷惑をかけてしまった」など、お詫びの気持ちを伝えたいときに一言添えると、言葉のニュアンスも柔らかい印象となり、穏やかな言葉の表現にすることが出来ます。
・「ささやかではございますが」
「~ではございますが」と、へりくだった言い方の表現に言い換えたことで、より丁寧な言い回しとなり、フォーマルな場面な様々なシーンにおいて活用できます。
状況に応じて使い分けてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ささやかですが」はお礼やお詫びをする際に、相手に何か受け取ってもらいたい場面で使う言葉です。
その場合は、謙遜のニュアンスになります。
また、相手との立場関係により、相手側が受け取りを遠慮するケースもあります。
そういった場合をあらかじめ想定して、「どうぞご遠慮なさらずに、気兼ねなく受け取ってください」と、思いやりの一言として添えるための言葉でもあります。
ビジネスシーンをはじめ、日常やフォーマルな場面で役立つ言葉です。
言葉の意味を理解して、さりげなく添えることが出来るようになりたいものです。