「現状を把握できておらず恐縮です」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「現状を把握できておらず恐縮です」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「現状を把握できておらず恐縮です」について解説をします。

「現状を把握できておらず恐縮です」とは?意味

今の状況を理解しておらず申し訳ないです、といった意味です。

「現状」は今の状況という意味です。

過去にどうだったか、未来はこうなるだろうということではありません。

「把握」は、状況などを理解することです。

何となくわかるという意味ではなく、はっきりとわかることをいいます。

「できて」は、ある事柄をする能力や可能性があるという意味です。

「ず」は否定の意です。

つまり、「できておらずは」はそれをする能力や可能性がないという意味になります。

「恐縮」は、他人に迷惑をかけたり、他人から厚意を受けたりして、申し訳なく思うことです。

この場合は、迷惑をかけて申し訳なく思っています。

「です」「だ」「である」の丁寧な表現です。

「現状を把握できておらず恐縮です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、話し手側が今どのようになっているかをわかっておらず、他人に迷惑をかけたときに用います。

プロジェクトを任されているAさんという人がいます。

この人には、プロジェクトメンバーひとりひとりがどのような仕事をしているのかを把握し、適切な指示を出し、まとめる役割があります。

メンバーの一人が、仕事でミスをしてしまいました。

しかし、そのことをAさんは知りません。

ミスはそのままになってしまい、プロジェクトにかかわる人に迷惑がかかりました。

迷惑を受けた側はAさんに連絡をしました。

Aさんはミスのことを聞いていなかったので、この連絡を受けたときに驚きました。

同時に現在の状況を理解できていなかったことに、申し訳なくも感じました。

そういったときに、謝罪の意味を込めてこのような言葉を使います。

「恐縮」は他人から厚意を受けたときにも使う言葉です。

そのため、謝罪のときには「申し訳ありません」とした方がよいでしょう。


「現状を把握できておらず恐縮です」を使った例文

・『現状を把握できておらず恐縮です。今後、十分に気をつけてまいります』

「現状を把握できておらず恐縮です」の返答や返信例

どのような状況なのかによって、対応の仕方は変わります。

大きな損害が出ていない場合は、今後同じようなことがないように注意をする程度で終わることがあります。

大きな損害が出た場合は、責任をとらせたり、補償をさせたりなどの対応が考えられます。

まとめ

この言葉は、話し手側が今どのようになっているかを理解していないときに用います。

状況をわかっていなかったばかりに、迷惑をかけることがあります。

仕事を進めるうえでは、常に状況を把握していることが大切です。