「沽券に関わるので」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「沽券に関わるので」とは?
「沽券に関わるので」は、面目やプライドに関係する場合に使用できる言葉です。
「沽券」は「こけん」と読みます。
これは、人の値打ち、対面、面目などの意味を持つ言葉です。
「沽券」の本来の意味は、「家屋敷の売渡しを証する書面」の事です。
つまり、非常に重要なもの、世間的な体裁に関わるものを「沽券」という言葉で比喩しているのです。
このことから、「沽券に関わる」は、面目やプライドに関係する事を意味していると分かります。
また、ここでは「関わるので」としているため、言葉を続けて述べる必要がある事も分かるのです。
「沽券に関わるので」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「沽券に関わるので」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが取引先から無茶な要求を突き付けられたとします。
それを安易に受け入れれば、会社としての面目を保てないのでした。
このような場合には、「沽券に関わるので要求を受け入れられません」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の要求が面目に関係する内容である事を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「沽券に関わる」の使い方に注意しましょう。
これは、平易な表現になっています。
これを丁寧語にすれば「沽券に関わります」のように言い換える事ができます。
相手や状況に合わせて、適切な表現で使用するとよいでしょう。
「沽券に関わるので」を使った例文
「沽券に関わるので」を使った例文を挙げます。
例文のように、前段に応じた内容を続けて述べると、自然な文章を作成できます。
・『沽券に関わるので、今回はお受けできません』
・『沽券に関わるので、お申し出は辞退いたします』
・『沽券に関わるので、貴社の要求をお断りいたします』
「沽券に関わるので」の類語と敬語での言いかえ
「沽券に関わるので」の類語と敬語を解説していきます。
「沽券に関わるので」の類似表現
「沽券に関わるので」の類似表現には、「面目に関わるので」があります。
「沽券」と「面目」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「沽券に関わるので」の敬語表現
「沽券に関わるので」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「沽券に関わりますので」に言いかえできます。
まとめ
このように「沽券に関わるので」は、面目やプライドに関係する場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。