「拙宅」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「拙宅」とは?
はじめに「拙宅」の意味を解説していきます。
「拙宅」とはなかなか聞きなれない言葉ではあります。
しかし「拙者」の「拙」と同じ感じであることに気が付くと、おおむね意味を想像できるのではないでしょうか。
「拙」には「つたない」という意味があります。
そのため「拙者」であれば「つたない者」ということで、自分をへりくだっていう表現です。
つまり「拙宅」とは自分の家、つまり自宅をへりくだったいう表現なのです。
使う機会が難しい言葉でもあります。
「拙宅」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「拙宅」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、上司と一緒に検討していた計画が行き詰まりました。
今日はすでに金曜日、時間も終電近い状況です。
そして明日はビルの点検でオフィスに入れません。
上司が仕方ない、明日はどこかで続きをやろうかと提案してきたとします。
そのような場合に「それでしたら、拙宅で続きをやるのはどうでしょうか」と使うことができます。
「私の家で」と言っているだけなのですが、上司に対してへりくだった表現を使うことで、自然に敬意を示していることになるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、あまり一般的は使わないこと、特に口語では使わないことです。
どちらかと言えば文語表現で扱われる言葉ですし、現代ではほとんど使用されない言葉でもあります。
そこまで理解したうえで、使うのであれば表現を豊かにするのに役立つことでしょう。
「拙宅」を使った例文
ここでは「拙宅」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、自分の家を示すため、自宅と表現する代替として利用することが可能です。
・『拙宅にお越しください』
・『拙宅にお招きします』
・『拙宅までいらしてください』
「拙宅」の類語や敬語での言いかえ
それでは「拙宅」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「拙宅」の類似表現
まず 「拙宅」の類似表現について解説します。
「拙宅」は「我が家」や「自宅」と言い換えることができるでしょう。
ただし、へりくだった表現は言い換えた段階で消滅するので、注意が必要でもあります。
「拙宅」の敬語表現
つぎに「拙宅」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
「拙宅」事態がすでに敬語とも言えるので難しいですが、冗長に言い換えれば「つたない自宅」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「拙宅」という表現は、なかなか使う機会が少ない言葉だと言えます。
特に、ビジネスの現場で自分の家を示す会話がある機会自体が少ないのです。
逆に言えば、そのような限定された機会に、自然に表現ができるように覚えておいても損はない言葉といえるでしょう。