「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」について解説をします。

「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」とは?意味

いくつもある会社の中から、私たちの会社を選んでもらったのにという意味です。

「多数の中」は、数多くのものの中からという意味です。

いくつのことを多数というのか定義はありませんが、2つや3つのことを多数とは一般的にはいいません。

「弊社」は自分の側の会社をへりくだっていう語です。

「お選び」は、選ぶことを相手を敬う表現にしています。

「選ぶ」は、いくつかの中から目的にあうものを取り出すことです。

「お」は動詞の連用形につけて、その下に「いただく」を添えた形にすると、相手に何かをしてもらうことをへりくだっていう意になります。

「いただき」「いただく」のことで、「もらう」の謙譲語です。

「のに」は内容が対立する事柄をつなげるときに、不服や意外の気持ちを表すために用いる語です。

「せっかく来たのに○○さんはいなかった」のような使い方をします。

「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、主に採用試験を受けたものに対して、不採用を伝える際に述べられます。

「のに」は不服の気持ちを込めて、内容が対立する事柄をつなげるときに用いる言葉です。

せっかく話し手の会社を選んでくれたのに、採用することができなかったと、不服の気持ちを込めています。

そのため、「のに」の後には「採用します」という意味の言葉は続きません。

「不採用です」と直接的な伝え方をすると相手を傷つける恐れがあります。

一方、「期待に応えられない」という意の表現なら、相手に配慮できます。

話し手側の会社を選んでくれたこと、わざわざ面接に足を運んでくれたことに対して、お礼を伝えることも忘れないようにしましょう。


「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」を使った例文

・『多数の中から弊社をお選びいただきましたのに、ご期待に応えられない結果となりました』

「多数の中から弊社をお選びいただきましたのに」の返答や返信例

不採用の連絡で伝えられることが多い言葉です。

不採用の連絡に返事をする義務はありません。

電話で直接伝えられたときはその場で、面接をしてくれたことへのお礼や、今後につなげるためにまだ関心があることなどを伝えます。

メールで返事を出すときも、お礼の言葉や関心がある気持ちを伝えます。

まとめ

この言葉は、不採用を知らせるときに主に使われます。

期待していた通りの結果にならず、相手は残念に思っています。

その気持ちに配慮した言葉遣いをすることが望ましいです。