「何卒ご検討のほど」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「何卒ご検討のほど」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「何卒ご検討のほど」について解説をします。

「何卒ご検討のほど」とは?意味

よく考えてそれを採用するかどうかを判断して欲しいといった意味です。

強く願う気持ちを込めたいい方です。

「何卒」には、相手に強く願う気持ちを表す意と、なんとしてもそれを成し遂げようとする意志を表す意とがあります。

この場合は相手にこの言葉を向けているので、「何卒」は相手に強く願う気持ちを表しています。

「ご検討」「検討」のことで、さまざまな方面から調べて、よい・悪いを判断することをいいます。

「ほど」は、表現を和らげるために用いる語です。

「詳細のほど」のような使い方をします。

「何卒ご検討のほど」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

何かを提案して、それを採用してもらいたいときに使用する言葉です。

「取り入れてください」「採用してください」と直接いうよりも、押しつけがましさがありません。

たとえば、あるラベルを商品に張ってもらいたかったとします。

大粒の巨峰などは、小さな子供が粒のまま食べるとのどに詰まらせる心配があります。

小さく切って与えれば、それを防ぐことができます。

「4分割にして与えてください」といったことを商品に記載しておけば、子供の窒息死を防げることでしょう。

しかし、記載をするとなると、販売する側はパッケージを変更しなければならず面倒です。

そういったことも考慮に入れながら、それでもこちら側の意見を採用してもらいたいときに、この言葉を使用します。

アイデアを出してそれを採用してもらいたいとき、自社の製品を取り扱って欲しいときなども、この言葉が用いられます。

相手にお願いをしているので、丁寧な態度で述べるようにします。

お願いをするときに偉そうな態度をとるものではありません。

言葉は丁寧でも程度が大きいと、相手に不快感を与えることになり、採用されなくなる可能性があります。


「何卒ご検討のほど」を使った例文

・『何卒ご検討のほどよろしくお願いします』

「何卒ご検討のほど」の返答や返信例

提案されたものについて、よい・悪いをその場で判断できないはずです。

そのため、「検討しておきます」などと伝えておきます。

検討した結果は、後日伝えるようにします。

相手からの提案を受け入れないとした場合でも、何も伝えずにいるようなことはしません。

メールでも、直接会ってでも、必ず相手に結果を伝えます。

もしも相手の希望に添えない場合は、「希望に添えず申し訳ない」といった気持ちを伝える言葉を添えるようにします。

こちら側が悪くない場合でも、謝罪の言葉を添えると印象がよくなります。

まとめ

提案したものを受け入れてもらいたいときに使用する言葉です。

「採用してください」というよりも押しつけがましくないながらも、「何卒」を使用して強く願う気持ちを表しています。