この記事ではビジネスシーンで使われる「ご検討の程お願い申しあげます」の慣用句について、使い方等について分かりやすく説明します。
「ご検討の程お願い申しあげます」とは?意味
「ご検討の程お願い申しあげます」は、「詳細に調べたり考えたりして、良し悪し等を判断してください」と言う意味の敬語表現です。
「ご検討の程お願い申しあげます」の慣用句は、「ご検討」と「の程」と「お願い申しあげます」で構成されており、その各々について詳しく説明します。
まず「ご検討」は「検討」に敬語表現の接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
ここで「検討」は「調べたり考えたりして、良し悪しなどを判断すること」を意味する言葉です。
次に「の程(ほど)」は「?してくれるよう」や「?してもらうよう」の意味で、相手に何かを依頼する際に、断定的な言葉を使うのを避け、表現をやわらげるために使われる言葉です。
そして最後の「お願い申しあげます」は、敬語表現の接頭辞の「お」を「願い」に付けた「お願い」と「申しあげます」にさらに分解できます。
「申しあげます」は「言う」の謙譲語で、かしこまった場面や、目上の人に対して、意見を述べるときなどに高い敬意を示す言葉として使われる言葉です。
従って、この三つの言葉で構成される「ご検討の程お願い申しあげます」は、「調べたり、考えたりして良し悪し等を判断して下さい」と言う意味の非常に高い敬意を示す慣用句となるのです。
「ご検討の程お願い申しあげます」の上司や目上に使うときの注意点
「ご検討の程お願い申しあげます」は、前項で説明した様に、高い敬意を示す敬語表現なので、上司や目上の人や、取引先の方に使える言葉です。
また同じ意味の塀語表現として、「ご検討の程お願いいたします」もよく使われますが、「ご検討の程お願い申しあげます」の方が、よりかしこまった表現と言えます。
「ご検討の程お願い申しあげます」を使った例文
・『ご依頼のデザインを2案考えてみました。いずれが良いか、ご検討の程お願い申しあげます』
・『A社への技術プレゼン案を作成しました。営業部においても、ご検討の程お願い申しあげます』
・『先生に講演をお願いしたいと存じます。ご検討の程お願い申しあげます』
「ご検討の程お願い申しあげます」の返答や返信例
「ご検討の程お願い申しあげます」と非常に敬意を払い、丁重に相談または依頼して来ているのですから、必ず手紙にしろメールにしろ、返信するのが社会人の礼儀です。
返信内容で重要なポイントは、「検討結果」のイエス・ノーをはっきりと相手に伝えることです。
そして、その理由も書き添えるのが良いでしょう。
もちろん、相手が丁重に依頼して来たからと、忖度した答えは必要ありません。
ノーならノーとはっきり伝えることが大切なのです。
もちろん、返信時には、相手との関係性において、適切な敬語表現を使うことも必要です。
まとめ
「ご検討の程お願い申しあげます」は、「詳細に調べたり考えたりして、良し悪し等を判断してください」と言う意味の、高い敬意を示す敬語表現です。