「方針と慣行」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「方針と慣行」とは?
「方針と慣行」は、相反する意味の言葉を並記した表現です。
「方針」とは、「方向性」や「原理原則」を示す言葉です。
つまり、頭で考え、論理的な根拠をもって定められた内容を示します。
これに対して「慣行」とは、「ならわし」や「習慣」として、惰性で実行されるような行動を示すものです。
つまり、「方針」と「慣行」は対義語とまでいえないものの、ほぼ真逆の意味で使用される言葉だと言えるのです。
そのため「方針と慣行」の間には、大きなギャップがある事になります。
つまり、「方針と慣行のバランスが大切です」のように、相反するものを扱うような表現で使用すると、フィットする言葉だと言えるのです。
「方針と慣行」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「方針と慣行」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、会議で意見が真っ二つに割れたとします。
保守派と積極派で、意見がまった異なっていたのです。
このような場合には、「方針と慣行のバランスを取る必要があります」と述べるとよいでしょう。
これにより、両極端な内容ではなく、バランスを取った折衷案の存在を示唆する事ができるのです。
この言葉を使用する際には、「方針と慣行」の使い方に注意しましょう。
これは真逆の言葉です。
類似の言葉として並記したような使い方にはできません。
そのため、使う際の文脈や周囲の言葉の選択には、十分に注意するとよいでしょう。
「方針と慣行」を使った例文
「方針と慣行」を使った例文を挙げます。
例文のように、「方針と慣行」に応じた内容を続けて述べると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『方針と慣行のバランスを重視するべきです』
・『方針と慣行のどちらかを選択するのは難しいでしょう』
・『方針と慣行で、どちらかを選ぶ段階だと思います』
「方針と慣行」の類語と敬語での言いかえ
それでは「方針と慣行」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「方針と慣行」の類似表現
「方針と慣行」の類似表現には、「方針と習慣」があります。
「慣行」と「習慣」は、同じような意味で使用される言葉だと言えるでしょう。
「方針と慣行」の敬語表現
「方針と慣行」を単独で敬語にすることはありません。
これを敬語にする場合、組み合わせる言葉で実現する必要があります。
たとえば、「方針と慣行のバランスが大切でございます」とすれば、丁寧語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「方針と慣行」は、相反する意味の言葉を並記した表現です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。