みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「方針を明らかにする」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「方針を明らかにする」とは?
「方針」とは、「取り組みにおける今後進むべき方向や目指すべき道筋」のことです。
「方向」の「指針」というニュアンスが含まれていると言えるでしょう。
「明らかにする」は、「はっきりとさせ疑いの余地がない状態にしていく」という意味があります。
つまり、「方針を明らかにする」は、「取り組みや物事について、今後進むべき方向や道筋を分かりやすく指し示す」という意味の言葉です。
「方針を明らかにする」の使い方や注意点
ビジネスシーンにおける「方針」とは、企業の経営、商品やサービスの性質、問題や課題の解決への方法など、様々な場面で用いられる言葉です。
「経営方針」は企業が進むべき方向を指し、「商品・サービス開発の方針」は性質や特性を決定付けます。
問題や課題に直面した際には、今後の取り組み方を見直し、方向を転換するケースもあります。
こういった「方針」について、社内や顧客に対して分かりやすく周知するという意味合いを持つ言葉として、「方針を明らかにする」が用いられています。
時として、企業の機密事項などであれば、特定の部署や役員にのみ明らかにするケースもありますが、一般的に「明らかにする」という表現は、誰が見聞きしても速やかに理解できる状態にすることを意味しますので、シチュエーション合わせた使い分けがあることに注意しましょう。
「方針を明らかにする」の言い換え
・『方針を明確にする』
・『方針を明白にする』
・『方針を明瞭にする』
・『方針の見える化』
・『方向性を打ち出す』
「明」という文字は、太陽と月の象形から成り立っていることから、「光に照らされて明るく見える」という意味があります。
「明確」、「明白」、「明瞭」など、「明」の文字が使われている言葉には類語的な意味合いがあることが分かります。
また、「明らかにする」という言い方にはいくつかの意味合いが含まれ、元々方針は存在し改めて周知するという意味合いでの「明らか」、また、あやふやな状態を改善するために改めて方針を分かりやすく整理し周知する「明らか」があると言えます。
この言葉を使う状況を踏まえて、どのような意味合いとして用いられているか、理解に努めると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「方針を明らかにする」には、「物事の方向性を決定し共有する」という働きがあると言えるでしょう。
ビジネスシーンをはじめ、様々な場面で「方針」は大切な道標となります。
誰もが迷わず同じ方向を目指し進むために、「方針を明らかにする」ことの重要性を改めて考えてみてはいかがでしょうか。