ビジネス用語の「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」とは?意味
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」とは、「残念ながらあなたの要求には応じられない」どういう意味で使われるビジネス表現です。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「遺憾ながら」というのはビジネスの世界で多用される独特の表現です。
特に政治家が多用することで一般にも知られるようになった言葉で、具体的な意味合いとしては「残念」「期待どおりではない」といったような無念さや悔しさを表します。
一般的には気が進まないもののそうせざるを得ない時に用いられることが多く、やることややらないことの言い訳のように用いられる表現です。
「ご期待に添いかねます」は相手の期待に添って行動できないこと、相手が思い描いている通りにはならないことを婉曲的に伝えています。
ビジネスでは相手に何かを求めたり条件をつけたりすることがよくありますが、当然ながら相手の求めに全て応じることは不可能です。
コストや利益の問題で報じられないこともあればルールの問題や心理的な壁が理由でできないことなどいろいろなケースがありますが相手の求めに全て応じていてはビジネスが成り立ちません。
相手に対して敬意を崩さないままきっぱりと要求を断るのに使う表現が「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」です。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」を使った例文
・『先日の件ですが遺憾ながら、ご期待に添いかねます』
・『ご要望はは承りましたが遺憾ながら、ご期待に添いかねます』
・『遺憾ながら、ご期待に添いかねますとはっきり断られてしまった』
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」の類語や敬語での言いかえ
断りの文句はビジネス要件としていくつもあります。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」の類似表現
・申し訳ないが、できかねる
同じ程度の立場の相手に対して用いる表現です。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」とほぼ同じですが飾り気のないシンプルな言い方になっています。
・失礼ですが他をあたっていただけますか
「我々は対応しないのでどこかよそへ行け」という意味合いを持ちます。
断っているところは同じですがより直接的で強い表現です。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」の敬語表現
・大変遺憾ではございますが、ご期待に添いかねますことをご了承ください
期待に応えられないことを申し訳なく思い相手に理解を求める言い方です。
目上に対しても問題なく使えます。
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」の返答や返信例
・残念です
期待に応えてもらえなかったことに失望していると素直に伝えましょう。
落ち込み方がひどければ何らかの代替手段を提案してもらえる可能性があります。
・お手数をおかけしました
たとえ望ましくない結果であったとしても相手に手間をかけさせてしまったことを労る気持ちが大切です。
まとめ
「遺憾ながら、ご期待に添いかねます」はビジネス表現に見られる独特の言い回しです。
遠まわしな言い方なので本来の言葉の意味をきちんと理解しておきましょう。
