「心の糧になる」とはどんな意味の慣用句なのでしょうか。
今回は、「心の糧になる」の意味と類似表現について解説します。
「心の糧になる」とは?
「心の糧になる」とは、「精神に良い影響を与え成長をうながすこと」を意味する言葉です。
「心の糧になる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「心の糧になる」の「糧」とは「生命の意地に必要な食料」を意味する言葉です。
摂取することで栄養となり活動のエネルギーを生み出すものを「糧」といいます。
一般的には我々が毎日食べる食事を意味しますが、「心の糧になる」という場合の「糧」比喩表現です。
心にとっての「糧」つまり栄養やエネルギーになるものを指して「心の糧になる」と表現します。
具体的には貴重な経験や辛い体験など「それがあることで未熟だった精神が成長したり活動する意欲を生み出したりするもの」を指して「心の糧になる」と表現します。
「心の糧になる」ものはさまざまです。
経験や体験など心に強く影響を与える者に対して使われるのが一般的ですが楽しい映画や学びの多い書物など「心にとってプラスの作用をもたらす作品」も「心の糧になる」と表現します。
その他にもリラクゼーションマッサージやアロマセラピーなど疲弊した心をゆっくりと休め再び活動する意欲を生み出すようなものも「心の糧になる」に含まれる物事です。
精神的な成長は人間にとって大切な要素ですが進退の成長とは違い心の成長を判別するのは困難です。
知識を深めたり優れた判断力が身についたりといった実用的な成長以外にも物事を多面的に判断したり芸術を理解したりといった成熟につながる物事も「心の糧になる」ものです。
どんな物事が「心の糧になる」かは人によります。
同じ経験でも人によって「心の糧になる」こともあればまったく心に影響しない、あるいは逆効果をもたらすこともあります。
人に対して安易に「心の糧になる」と使うのは大変危険です。
場合によっては失礼に当たる可能性もあるので注意しましょう。
「心の糧になる」を使った例文
・『とてもつらい経験だったがいつか必ず心の糧になるだろう』
・『見たことのないものを見るのは心の糧になるので旅行に行くべきだ』
・『心の糧になるかどうかは人によるので一概には言えない』
・『確かに心の糧になったのは事実だが、あんな経験は二度としたくない』
「心の糧になる」の類語や言いかえ
・心の肥やしになる
「心が成長する助けになる」という意味の言葉です。
植物の肥料を意味する「肥やし」という言葉からもわかるように未熟なものが成長し成熟する助けになるものに対して用いる表現です。
まとめ
「心の糧になる」は成長が求められることが大ビジネスの世界でよく使われる慣用句です。
経験や体験を心の糧にできるかどうかは自分次第です。
あらゆる物事の中に自分独自の価値を見出して心の成長に役立ててください。