この記事では、「及ばずながら協力させていただきたく存じます」について詳しく説明していきます。
「及ばずながら協力させていただきたく存じます」とは?
「およばずながらきょうりょくさせていただきたくぞんじます」と読み、「能力は不足しているかもしれませんが、あなたと力を合わせ、努力したいと思います」という意味になります。
「及ばずながら」は、力が及びませんがという意味です。
本当に力が足りない場合にも使いますが、謙遜していうことも多くなります。
「協力」は、ある目的に向かって力を合わせることという意味があります。
そして、「させていただく」は、自分の行為や動作などを相手の許可を得たうえで行うことという意味があります「協力させていただきたく」と言った場合には、協力を行いたいということになります。
「存じます」は、「思う」「知る」の謙譲語である「存じる」に「ます」がついた表現です。
よって、「及ばずながら協力させていただきたく存じます」は、「能力が及びませんが、協力させて欲しいと思います」という意味になります。
「及ばずながら協力させていただきたく存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「及ばず」は、本当に微力な場合と、謙遜して言う場合があります。
力が足りないのですがとへりくだった表現をしていて、協力させていただきたいと許可を求め、更に、「存じる」も謙譲語であることから、かなりへりくだった表現であるといえます。
相手は、自分より上の人に対して使います。
上司や同僚などに対して使うと、慇懃無礼な印象になってしまうので、注意が必要です。
「及ばずながら協力させていただきたく存じます」を使った例文
・『この度の問題は、我が社にも責任があります。問題解決の際には、及ばずながら協力させていただきたく存じます』
・『私も、来週行われるイベントで、及ばずながら協力させていただきたく存じます』
「及ばずながら協力させていただきたく存じます」の類似表現
「微力ですがお手伝いさせてください」などが類語にあたります。
目上の人に対しては、「協力」よりも「手伝い」のほうが無難なこともあります。
「協力」は、「力を合わせる」という意味なので、一人では困難であることに対して力を合わせるというニュアンスがあります。
「手伝い」は、サポートに徹している言葉です。
「及ばずながら協力させていただきたく存じます」の英語表現
「協力します」は“cooperate”なので、“we will cooperate while falling short”で、及びませんが協力しますという意味になります。
まとめ
自分の能力を低く見積もり、協力しても良いか許可を求めて、「存じます」と謙譲語を使っていることから、かなり丁寧に協力を申し出ている言葉だといえます。