「任意的記載事項」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「任意的記載事項」とは?
「任意的記載事項」は、定款の記載事項に関する用語だと言えます。
定款には「絶対的記載事項」と「相対的記載事項」が存在します。
前者は記載がなければ定款の効力が無効になるのです。
これに対して後者は、記載がない場合はその項目が無効になるのみです。
そして「任意的記載事項」は、定款に記載せずともよい項目です。
つまり、定款内に記載せずに、他で記載してもよいとされている事項の事なのです。
つまり、定款を作成する時点で、書けなくてもよい、書かなくてもよい項目だと言えます。
具体的な項目としては、事業年度、役員の員数、役員報酬の決め方、株式に関する事項などが挙げられます。
これらの項目は、定款の中で記載しなくてもよいのです。
「任意的記載事項」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「任意的記載事項」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが事業を始める事にしたとします。
事業を始めるために会社を設立したく、定款を作成することにしたのです。
そして、任意的記載事項については、急いで記載する必要がない事が分かったのです。
このような場合には、「任意的記載事項については、後日準備することにしました」と述べるとよいでしょう。
これにより、定款の記載項目のうち、必須ではない記載項目の事を的確に表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「任意的記載事項」の使い方に注意しましょう。
これは一般的な単語とは言えません。
定款に関する固有の用語だととらえたほうがよいでしょう。
そのため、日常会話やビジネス会話で普通に使用するような単語ではないのです。
誤認して一般的な用語のように使用しないようにしましょう。
「任意的記載事項」を使った例文
「任意的記載事項」を使った例文を挙げます。
・『任意的記載事項は、定款作成時点で記載しなくても良い項目です』
・『任意的記載事項の中には、事業年度などがあります』
・『任意的記載事項は、定款とは分けて別途記載する事ができます』
「任意的記載事項」の類語と敬語での言いかえ
「任意的記載事項」の類語と敬語を解説していきます。
「任意的記載事項」の類似表現
「任意的記載事項」の類似表現には、「絶対的記載事項」や「相対的記載事項」があります。
どれも定款の記載事項に関する用語であり、同じような場面で使用される言葉なのです。
「任意的記載事項」の敬語表現
「任意的記載事項」を単独で敬語にする事はありません。
これを敬語にする場合は、組み合わせる言葉で実現する必要があります。
たとえば、「任意的記載事項でございます」のようにすれば、丁寧語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「任意的記載事項」は、定款の記載事項に関する用語だと言えます。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。