「発起人」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「発起人」とは?
「発起人」は、「思い立って事を始める人」という意味と、「株式会社を設立した人」という意味の二つの用途で使用されます。
「発起人」は「発起する人」や「発起した人」を意味する言葉です。
そして「発起」は「ほっき」と読み、「思いたって事を始めること」を意味する言葉なのです。
つまり、何かをしようと考えて行動を起こす事を「発起」と呼び、これをする人の事を「発起人」と呼ぶのです。
これが会社の設立に関係する用語とした場合には、定款の発起人欄に名前を記載する人物という事になります。
そして、定款における「発起人」は、絶対記載事項とされる記載項目のひとつになっているのです。
そのため、この項目に記載がなければ、会社設立のための定款の効力そのものが無効になってしまうほどに、重要な項目となっているのです。
「発起人」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「発起人」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが会社を設立することにしたとします。
そして、定款を作成して届け出ることにしたのです。
そのたま、まずは絶対的記載事項の各項目を記入していく事にしました。
このような場合には、「発起人には、氏名と住所を記載することにしました」と述べるとよいでしょう。
これにより、会社設立における思い立って事を始める人のことを、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「発起人」の使い方に注意しましょう。
これは、主に会社設立に関わる局面で使用される言葉です。
しかし、何かを思い立って始めるような場面では、「発起人」という言葉を応用して使用できるのです。
そのため、日常会話やビジネス会話でも使用できるものであり、上手に使えば効果的な言葉でもあるのです。
「発起人」を使った例文
「発起人」を使った例文を挙げます。
・『発起人欄には、氏名または名称および住所の記載が必要です』
・『発起人とは、定款の絶対的記載事項のうちの一つです』
・『発起人は、思いたって事を始めることを意味する言葉でもあります』
「発起人」の類語と敬語での言いかえ
それでは「発起人」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「発起人」の類似表現
「発起人」の類似表現には、「発案者」があります。
「発起人」と「発案者」は、同じような人物を示す事ができる類似の表現だと言えるでしょう。
「発起人」の敬語表現
「発起人」を単独で敬語表現にすることはできません。
無理やり敬語にする場合は、「発起なさる人」や「発起なさった人」のように言い換える事ができます。
なお、この場合は会社設立に関する「発起人」の意味はなくなりますので、注意しましょう。
まとめ
このように「発起人」は、「思い立って事を始める人」との意味で使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。