「深秋の候」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「深秋の候」とは?
「深秋の候」は、11月頃に使用できる時候の挨拶です。
時候の挨拶は、季語に「の候」を付与する事で、季節感を表現する言葉として使用されます。
これは、メールや手紙の冒頭で使用されることの多い言葉です。
たとえば、「深秋の候、いかがお過ごしでしょうか」のように使用します。
このように使用する事で、単純に「いかがお過ごしでしょうか」とするよりも、季節感を感じさせる表現にできるのです。
季語で「秋」が使用されるのは、9月~11月がメインになっています。
しかし、「立秋の候」などは8月上旬を示す季語でもあります。
同じ秋でも季語によって細かく時期が分かれているのです。
正しい時期に正しい季語を選択するように、注意するとよいでしょう。
「深秋の候」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「深秋の候」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、顧客に挨拶状を出すことになったとします。
その挨拶状では、季節感のある挨拶文を冒頭で述べたいと考えました。
このような場合には、「深秋の候、いかがお過ごしでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、定番の挨拶文を、季節感のあるものに言い換える事ができるのです。
この言葉を使用する際には、使用できる時期に注意を払いましょう。
時候の挨拶は、時期と季語の組み合わせが最も大切です。
時期を誤った季語を選択しては、その効果は無くなってしまうのです。
正しい季語を選択して、上手に使いこなすとよいでしょう。
「深秋の候」を使った例文
「深秋の候」を使った例文を挙げます。
例文のように、定番の挨拶文を組み合わせていくことで、自然な文章を作成できるのです。
・『深秋の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『深秋の候、お変わりはございませんか』
・『深秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます』
「深秋の候」の類語と敬語での言いかえ
「深秋の候」の類語と敬語を解説していきます。
「深秋の候」の類似表現
「深秋の候」の類似表現には、「落葉の候」があります。
ただし、「落葉の候」と言い換えた場合には、11月中旬を示す言葉になります。
つまり、11月全般で使用できる「深秋の候」よりも、範囲は狭くなってしまうのです。
「深秋の候」の敬語表現
「深秋の候」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「深秋の候でございますが」に言いかえできます。
まとめ
このように「深秋の候」は、11月に使用できる時候の挨拶です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。