この記事では「この調子で」について解説をします。
「この調子で」とは?意味
今のような具合で、今のような状態でといった意味です。
「この」は、空間的、心理的に近い物事や、話し手が当面している物事を指す言葉です。
たとえば、今怖い話をしているとします。
そのときに「この話はやめよう」といった場合、「この」が指すのは怖い話のことです。
「調子」は、物事が進む具合という意味です。
「調子よく進む」のような使い方をします。
「調」は、ようす、状態という意味を持つ漢字、「子」は物の名についたり、意味なく添えたりする漢字です。
「この調子で」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、さまざまな場面で使用されます。
今、仕事が順調に進んでいるとします。
この進み具合を維持しながら、これからも仕事を進めていきたいです。
そのことを「この調子で進めていこう」などと表現します。
「進めていこう」は、自分と同等または下の立場の者に対しての言い方です。
目上の人に対してなら「進めてまいります」のような丁寧な表現を用います。
「まいる」は「行く」の謙譲語、丁寧語で、物事をするという意味です。
今のような状態で物事を進めて欲しいと思っているときは「この調子で進めてください」「この調子で頑張ってください」のような表現をします。
目上の人に対して指示は出さないので、これらの表現は上の立場の者から下の立場の者に対して述べる言い方になります。
調子がよいときにも、悪いときにも用いることができる言葉です。
調子が悪いときなら「この調子ではダメだ」のような表現をします。
このように、さまざまな場面で、さまざまな立場の人が使用できる言葉です。
「この調子で」を使った例文
・『この調子で進めていきましょう』
・『この調子でいけば、明日には終わる』
「この調子で」の返答や返信例
どのような立場の人が、どのような場面で述べているのかによって、返す言葉が変わってきます。
今のような進み具合でやっていきましょうという場合なら、一緒に頑張りましょうという気持ちを伝えるとよいでしょう。
気持ちを共有することで、物事がはかどることが期待できます。
この調子ではダメですという場合は、今まで以上に励む気持ちを伝えるとよいでしょう。
どこがダメなのか、どうすればよいのかをはっきりさせて、物事に取り組んでいきます。
行動を具体的にすることが、物事をはかどらせるために大切です。
まとめ
この言葉は、さまざまな場面で、さまざまな立場の人が述べるものです。
そして、調子がよいときにも、調子が悪いときにも用いることができます。
この後に続く言葉によって、いろいろな受け取り方ができるのです。