「ご存知のことと存じますが」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご存知のことと存じますが」とは?
はじめに「ご存知のことと存じますが」の意味を解説していきます。
ここで使われる最初の「ご存じ」は「知っている」を意味しています。
しかし、次に使われる「存じます」は「思います」を表しているのです。
そのため、一つの文章の中で同じ感じが、狭義には別の意味で使用されているのです。
そのため、文章全体としては「知ってると思うけど」という内容を敬語表現で丁寧にしたものなのです。
「ご存知のことと存じますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご存知のことと存じますが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、例えばお客さんの製品の説明する場合に、世の中でも広く知られている技術について述べる場面があったとします。
このような場合に「ご存知のことと存じますが、こちらの製品では〇〇技術を採用しておりまして」と伝えることで、相手が知らないと思って説明しているわけではないことを釈明していることになるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、言葉の連続です。
文法的に誤りではないとはいえ「ぞんじのこととぞんじ」という発音は、あまり美しいものではありません。
語彙を疑われますので、別な表現を選択するほうが望ましいと言えるでしょう。
「ご存知のことと存じますが」を使った例文
ここでは「ご存知のことと存じますが」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、相手が知ってると思っているけど、あえて説明してるんですよということを表しているのです。
・『ご存知のことと存じますが、こちらは新製品です』
・『ご存知のことと存じますが、独自の機能なのです』
・『ご存知のことと存じますが、特許取得済でして』
「ご存知のことと存じますが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご存知のことと存じますが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご存知のことと存じますが」の類似表現
まず 「ご存知のことと存じますが」の類似表現について解説します。
「ご存じのことと」は「ご存じかと」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「ご存知のことと存じますが」の敬語表現
つぎに「ご存知のことと存じますが」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「思いますが」という言い換えをしたほうが自然な敬語表現と言えるでしょう。
まとめ
このように「ご存知のことと存じますが」という表現は、間違いではないものの、音声としての響きに問題があります。
使う場合はできるだけ別の表現を選択したほうが望ましいでしょう。