「謹んでお知らせ申し上げます」を解説していきます。
少々難しいビジネス敬語を、正しく学んでいきましょう。
「謹んでお知らせ申し上げます」とは?
「謹んでお知らせ申し上げます」とは、訃報をお知らせするフレーズです。
「謹んで」とは、相手に敬意をあらわす表現です。
「お知らせ申し上げます」は「お知らせします」をより丁寧にした敬語です。
故人が亡くなったことに加えて、お通夜や告別式の日程を関係者へ伝えるときに用いられています。
「謹んでお知らせ申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「謹んでお知らせ申し上げます」は喪の席で使われる表現です。
通夜や告別式を主催する側が、関係者の方に訃報をお知らせするシーンで用います。
日本では喪の式典に限定して使われることが多く、日常的なシーンでは使われていません。
心得ておきましょう。
ビジネスシーンでは従業員の方、もしくはご家族がお亡くなりになった場合に社内通達として用いられます。
いつ、どこの斎場で何時からおこなわれるのか、分かりやすく明記してお知らせしていきましょう。
「謹んでお知らせ申し上げます」を使った例文
・『○○様が永眠されました。謹んでお知らせ申し上げます』
・『謹んでお知らせ申し上げます。通夜と告別式は下記のとおり、執り行います』
・『○○課の○○様のご母堂様が、ご逝去されました。謹んでお知らせ申し上げます』
「謹んでお知らせ申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
「謹んでお知らせ申し上げます」の言いかえに「謹んでお知らせいたします」もあります。
「お知らせいたします」も、フォーマルな文章のひとつ。
丁寧な言い方として問題なく使えます。
「謹んでお知らせ申し上げます」の類似表現
よく似た言い方に「謹んでご案内申し上げます」もあります。
こちらは結婚式の招待状に用いられる、華やかなフレーズです。
「お知らせ」は喪の席、「ご案内」は晴れの席と区別しておきましょう。
「謹んでお知らせ申し上げます」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「謹んでご通知申し上げます」といいます。
ご通知は必要なことをお伝えするという、丁寧なニュアンスがあります。
「謹んでお知らせ申し上げます」と同じ意味があるため、好みに応じて使い分けてみてください。
「謹んでお知らせ申し上げます」の返答や返信例
このようなフレーズは喪主あるいは、企業の人事部から送られてくることが多いです。
訃報のメッセージなので、先方との間柄をふまえて慎重に対応していきましょう。
「お悔やみ申し上げます」や「心より哀悼の意を表します」などが、一般的な返信例にあたります。
喪の席では句読点を付けないので、留意しながらメッセージを送ってみてください。
まとめ
「謹んでお知らせ申し上げます」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は喪の席で用いられています。
訃報をお伝えするシーンで、丁重に使われます。
正しい意味を知って、品位のあるマナーを覚えていきましょう。