「積年の念願」を解説していきます。
うろ覚えの表現を正しく覚えていきましょう。
「積年の念願」とは?
積年の念願とは、長い間の思いをあらわしています。
積年とは雪のように積もった、長い年月のこと。
そして念願は、心からの思いを示しています。
「積もり積もった思い」という意味合いで使われています。
「積年の念願」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「積年の念願」というのは、少々分かりにくい表現です。
もし伝わりやすさを意識するなら「積年の夢」に改めて用いていきましょう。
「積年の夢が叶いました」とすると、明るい文体になります。
ちなみに「積年」は長い年月のこと。
昨日や今日ふと思いついた話題には適用できません。
「長い間構想を練ってきたこと」のみに使用していきましょう。
「積年の念願」を使った例文
・『積年の夢を叶えてくださり、ありがとうございます』
・『積年の夢がついに叶いました。心よりお礼申し上げます』
・『積年の夢だった開業が、ついに実現いたしました』
「積年の念願」の類語や敬語での言いかえ
このフレーズの言いかえとして「長年の夢」があります。
「この事業は、長年の夢です」や「長年の夢が叶いました」と、こちらの心情を伝えるときに使用できます。
「積年の念願」の類似表現
よく似た言い方に「念願叶って」があります。
「念願叶って」は、願いが実現することをいいます。
「念願叶って、独立開業いたしました」のように、喜びの報告に使います。
「お引き立てを賜りますようお願い申し上げます」と付け加えると、配慮の行き届いた文にまとまります。
「積年の念願」の敬語表現
さらに失礼のない言い方にしたいなら「計画を進めておりました」と言い直します。
ビジネス文書で新規ビジネスのお知らせをするときなど、こちらの私的な感情をあまり挟みたくないときに使います。
「長年計画を進めておりました新事業を展開いたします」のように、後半に言葉を補って用いていきます。
「計画を進める」とすると、水面下において下準備をしてきたことをお伝えする文になります。
言いたいことは伝えつつ、あまり自慢めいたフレーズにしたくない場合に適しています。
「積年の念願」の返答や返信例
もし新事業の設立などうれしいお知らせであれば、それに見合うお祝いの言葉を伝えていきます。
「新事業の設立、心よりお祝い申し上げます」や「今後のご繁栄をお祈りしております」がひとつのパターンとなります。
相手の思いに沿う、丁寧な言い回しをお送りしましょう。
まとめ
「積年の念願」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は「長年の思い」という意味合いがあります。
少々分かりにくいため「念願叶って」など、他の言い回しも改めておさえておきましょう。
伝わる敬語を使い、いいコミュニケーションを取ってみてください。