「先ほどの件」を解説していきます。
正しい敬語を知って、仕事の達人を目指していきましょう。
「先ほどの件」とは?
「先ほどの件」は、ついさっきの内容をあらわします。
「先ほど」は、少し前の時間を示しています。
そのため数時間前や数分前に電話で話したこと、ビジネスメールやチャットでやり取りした事柄を指しています。
「先ほどの件」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「先ほどの件」は少し前にあつかった内容をあらわします。
クッション言葉として用いられることが多く、唐突感を和らげるために使用します。
「先ほどの件について、詳細をお送りしました」がひとつの例です。
ただ「先ほどの件」は用い方によっては、抽象的になりやすい表現です。
ビジネスメールの題名に使うと、忙しい担当者を混乱させてしまいます。
ビジネスメールの題名には、具体的に落とし込んだ表現をつかい、伝わる敬語を用いていきましょう。
時と場にあわせて、臨機応変に使い分けていきたいです。
「先ほどの件」を使った例文
・『先ほどの件について、詳細をお伝えいたします』
・『先ほどの件に加えて、こちらの資料もお送りいたします』
・『先ほどのお電話の件について、お答えいたします』
「先ほどの件」の類語や敬語での言いかえ
「先ほどの件」の言いかえとして「先ほどは」があります。
「先ほどの件」とするとかた苦しく聞こえますが「先ほどは」にすると柔らかくまとまります。
「先ほどはお電話を頂戴し、ありがとうございました」と繋げていけます。
「先ほどの件」の類似表現
「先ほどの件」の類語として「先日、お話しした件」があります。
「先日、お話しした件ですが」のように、前置きとして使えます。
「先日」は「この間」をあらわす、使いやすい表現です。
以前にやり取りした内容を議題に上げたい場合に用いてみましょう。
「先ほどの件」の敬語表現
さらに丁寧な言い方にしたいなら「先程の件」と言い直します。
ビジネスメール等で「先程の件でございますが」と改まった口調で、切り出していけます。
先方から問い合わせがあり、こちらのミスが発覚したときなど、これ以上相手を怒らせたくないときにも使えます。
丁重な場で用いていきましょう。
「先ほどの件」の返答や返信例
このフレーズは「少し前の内容」を引き継いだものです。
そのため「かしこまりました」や「承知いたしました」など承諾する旨をお伝えしていきます。
まとめ
「先ほどの件」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は「前回の内容」をあらわします。
丁寧な言い方なので、失礼なく用いていけます。
ただビジネスメールの題名としては、曖昧な表現です。
より具体的に記入するなど、分かりやすさも意識しておきましょう。