「例年通り」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく学びましょう。
「例年通り」とは?
例年通りとは、前の年と変わらないこと。
「例年」は「毎年」をあらわします。
これまで通りに開催し、進めることを示しています。
「例年通り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「例年通り」は昨年と同じように進めることを、先方に伝える場合に用います。
「例年通りに開催します」というと変更点がなく、いつもの年と同じようにすることをいいます。
ただ「例年通り」は使い方によっては、トラブルを生むことも。
過去と比べて一部でも改正がある場合は「例年通り」は使用しないようにしましょう。
もし予定が変わる可能性がある場合は「状況次第では、予定変更の可能性もあります」とひと言伝えておくと、先方も慌てずにすみます。
相手の立場に立った、細やかな気配りも忘れないようにしましょう。
「例年通り」を使った例文
・『例年通り、親睦会をおこないます』
・『例年通りの出荷となります。お願いいたします』
・『例年通りに、株主総会を開催いたします』
「例年通り」の類語や敬語での言いかえ
「例年通り」の言いかえとして「従来通り」もあります。
「従来通り」は「今までと同じ」という、期間を区切らない表現です。
前年度との比較である「例年通り」に比べて、ぼかして伝えられます。
「例年通り」の類似表現
「例年通り」と良く似た表現に「これまで通り」があります。
ややカジュアルな表現なので、会話文で用います。
「これまで通り会議室で、研修会をおこないます」など、社内の伝達にも使えます。
「例年通り」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「平常通り」といいます。
平常通りは「いつもと同じく」の改まった言い方です。
「平常通り、運行しております」というと、電車やバスが特段の事情もなく動いていることを示しています。
平時と変わらない点を伝えたい場合は、このフレーズを用いていきましょう。
「例年通り」の返答や返信例
もしこのような通達がきたら、どのように返信すべきでしょうか。
「ご連絡いただき、誠にありがとうございます」とお礼をし「ご提案の件について、確かに承知いたしました」と返答します。
「宜しくお願いいたします」と言葉を補い、先方とのいい関係を築いていきたいです。
不明点があれば先に尋ねておき、トラブルのないよう気配りしておきましょう。
まとめ
「例年通り」の意味と使い方を学びました。
この表現は「前年度と同じように」という意味合いがあります。
「従来通り」や「平常通り」の類語もあるので、正しく使い分けしていきましょう。
曖昧な表現を正しくマスターして、敬語の達人になりましょう。