「適時」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「適時」とは? ビジネス用語【一語】

「適時」について解説していきます。

気になる言い回しを、正しく学んでいきましょう。

「適時」とは?

適時とは、ちょうど良い時間を示しています。

適した時刻と表現できるのでタイミングが良いこと、都合が良い時間というニュアンスがあります。

「適時」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

よく似た熟語があるため、適時は間違えて使われることが多いです。

もともと適時は、ふさわしい時刻を示しています。

そのため「適時に退社する」というと、タイミングの良い時刻に会社を後にするという意味合いになります。

また株式用語で適時開示というと、上場した企業が適切なタイミングで会社情報を公開するという内容になります。

東京証券取引所では平日の午後5時までの時間であれば、いつでも適時開示をおこなっていいと示しています。

適宜や適切にくらべて使用頻度の少ない用語ですが、基本的な意味をおさえておきましょう。


「適時」を使った例文

・『適時に水分を補給した』
・『適時開示を見て、株の値動きを予想した』
・『適時開示のために、資料をまとめた』

「適時」の類語や敬語での言いかえ

「適時」の言いかえとして「適宜」があります。

適宜は、各自がそれぞれ相応しい行動を取るという、幅の広い意味合いもふくんでいます。

そのため「適宜、休憩してください」「適宜、帰り支度を始めてください」のように、多くの人に指示を出す場合も用いることができます。

ビジネスシーンで良く耳にする、メジャーな表現なので覚えておきたいです。

「適時」の類似表現

「適時」と良く似た言い方に「随時」があります。

「いつも」「常に」と同じような意味合いがあります。

「アルバイトは随時募集しております」のように具体的な期間は決まっていないものの、臨機応変に対応するというニュアンスがあります。

「適時」の敬語表現

適時の敬語として「ご都合の宜しい時に」があります。

「ご都合の宜しいお時間に」も同じような意味が含まれています。

「ご都合の宜しいお時間に、ご来店ください」「ご都合の宜しいお時間に、お電話ください」として引用できます。

お客様対応をしているとき、失礼にあたらない言い方です。

「適時」の返答や返信例

このようなフレーズをもらったら、それに見合う返信をおこなっていきます。

もし指示として「適時」が用いられていたら「かしこまりました」「承りました」といいます。

不明点があれば「質問がございます」とし、具体的な問いかけをしていきましょう。

まとめ

「適時」の意味と使い方をおさらいしました。

この表現には、タイミング良くという意味があります。

適時開示という、会社情報を公開する際にも用いられています。

同じような適宜、随時と間違えて用いられることも多いので、基本的な意味を抑えておきましょう。