「昇華させる」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「昇華させる」とは?
「昇華させる」は、「より高度な状態にする」との意味で使用される言葉です。
「昇華」とは、個体が液体にならずに直接気体に変化することを意味します。
イメージとしてはドライアイスが分かりやすいと言えるでしょう。
ドライアイスは、普通の氷のように、溶けて液体になってから蒸発するわけではありません。
直接気体になって消えていくのです。
このような状態のことを「昇華する」と言います。
そして、そのような状態にさせることを「昇華させる」と表現するのです。
これをビジネスで使用する場合は、固体と液体の意味では使用しません。
今の状態から、高度な状態に飛躍する様子を示して、比喩的に「昇華させる」という言葉を使用するのです。
「昇華させる」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「昇華させる」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが長年の研究成果を対外公表したとします。
その内容は、大きな反響を持って受け入れられたのでした。
このような場合には、「今までの経験を昇華させる事がでた発表でした」と述べるとよいでしょう。
これにより、今までの経験を使って高度な内容にして発表できた様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「させる」の使い方に注意しましょう。
これは、何かをそのような状態に「仕向ける」ときに使用する言葉なのです。
これを通常の使い方にすれば「昇華する」になります。
どのような意図で使用するかによって、適切に使い分ける必要があるのです。
「昇華させる」を使った例文
「昇華させる」を使った例文を挙げます。
例文のように、「何を」にあたる部分を先に述べるようにすると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『集めた材料を使って、昇華させる事ができそうです』
・『これまでの研究を昇華させるとよいでしょう』
・『今までの経験を昇華させるべきです』
「昇華させる」の類語と敬語での言いかえ
「昇華させる」の類語と敬語を解説していきます。
「昇華させる」の類似表現
「昇華させる」の類似表現には、「高度にさせる」があります。
「昇華する」と「高度にする」は、同じような意味で使用できる言葉だと言えるのです。
「昇華させる」の敬語表現
「昇華させる」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「昇華いたす」に言いかえできます。
まとめ
このように「昇華させる」は、何かを高度な状態にする場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。