「ご精勤に感謝申し上げます」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく学びましょう。
「ご精勤に感謝申し上げます」とは?
「ご精勤に感謝申し上げます」とは、働いている方へ労いの気持ちを伝えるフレーズです。
「ご精勤」は熱心に働く人に対する、敬いの心を示しています。
「感謝申し上げます」は、最大限のお礼の気持ちをあらわします。
汗水たらして働く方に、いたわりの心を伝えています。
「ご精勤に感謝申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご精勤に感謝申し上げます」は企業が自社のスタッフに用いる言葉です。
社内イベントを紹介するとき、健康診断のお知らせを配布するとき、挨拶言葉として使います。
社内文書に使われる表現なので、社外の方に引用するとちぐはぐに聞こえてしまいます。
見下されているように感じる方もいるため、社内に限定して用いていきましょう。
「ご精勤に感謝申し上げます」を使った例文
・『日頃のご精勤に感謝申し上げます。社会保険のお知らせです』
・『ご精勤に心より感謝申し上げます。会社からのお願いです』
・『ご精勤に感謝申し上げます。株主優待のご案内です』
「ご精勤に感謝申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
「ご精勤に感謝申し上げます」の言いかえとして「職務に精励いただき感謝申し上げます」があります。
「精励」とは力を出して、取り組むことをあらわします。
会社が社員やアルバイトの方に、お知らせ文を配るときに使います。
「ご精勤に感謝申し上げます」の類似表現
「ご精勤に感謝申し上げます」とよく似た言い方に「ご尽力いただき、ありがとうございます」があります。
力を尽くしてくれた方に、お礼を伝える意味があります。
社内外の方に、失礼なく使えます。
「ご精勤に感謝申し上げます」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「日頃のご精勤に、衷心より感謝申し上げます」といいます。
「衷心より」は「心から」という深い意味があります。
少し固いと感じる場合は「日頃のご精勤に心より感謝申し上げます」と言い直します。
どちらも従業員の方に対する、深い感謝の気持ちをあらわしています。
「ご精勤に感謝申し上げます」の返答や返信例
このフレーズは社内のお知らせに、形式的に付けられていることが多いです。
あえて個別に返信する必要はないので、文書に書かれている注意書きをじっくり読んで、業務に活かしていきましょう。
もし分からない点があれば「恐れ入りますが、ご教示いただければ幸いです」と書いて、総務部などに質問メールを送ります。
社内とはいえ、失礼にあたらない対応を取っておきましょう。
まとめ
「ご精勤に感謝申し上げます」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は、労いの心を伝える意味合いがあります。
社内文書に使われるので、社外の方に用いると失礼にあたります。
基本的な役割を、再確認しておきましょう。