みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「大変失礼ですが」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「大変失礼ですが」とは?
「大変失礼」は、「とても礼儀の欠いた様子」を表しています。
「ですが」は、前の言葉を受けて、逆の意味合いを述べる際に用いる言葉です。
つまり、「大変失礼ですが」は、「とても礼儀を欠いたことであるのは分かっていますが」という意味合いを伝える言葉です。
「大変失礼ですが」の使い方や注意点
ビジネスシーンでは、相手に何か問いかける際に「大変失礼ですが」がとてもよく使われています。
実際には、相手にとって失礼にあたる内容を問いかけていなくても、相手を気遣って念のため「大変失礼ですが」と切り出している訳です。
こういった言葉を「クッション言葉」と呼び、思いやりの一言として大変重宝されています。
例えば、相手の名前や年齢を聞く場面では、「大変失礼ですが」は礼儀として付け加えられています。
また、相手に事情や確認を求める際にも「大変ですが」と切り出し、「こんなことを聞いて申し訳ない」という気持ちを込めて、コミュニケーションを図ることが出来ます。
注意点としては、目上の相手やかしこまった場面で用いる場合、「ですが」の言い方は避けたほうが良いことです。
出来る限り丁寧表現を工夫して、相手の立場や状況に見合う言い方に置き換えることが大切です。
「大変失礼ですが」の言い換え
・『大変失礼かと思いますが』
・『大変失礼かと存じますが』
・『大変失礼とは存じますが』
・『大変失礼ではございますが』
・『大変恐縮ですが』
・『大変恐縮ではございますが』
・『恐れ入りますが』
・『大変恐れ入りますが』
・『大変申し訳ございませんが』
これらの言い換え言葉には、「申し訳ありません」というニュアンスが含まれていることを感じ取れるでしょう。
また、「大変失礼」の言い換えとして、「大変恐縮」という表現が、ビジネスシーンでとても多く活用されていますので、覚えておくと良いでしょう。
窓口業務や接客業務では、相手の名前、人数や目的を確認するケースがとても多くあります。
そういった場面では、「大変失礼ですが」や、「恐れ入りますが」などのクッション言葉が役に立っています。
みなさんが接客を受ける立場になった時には、相手の言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「大変失礼ですが」は、思いやりの一言、いわゆる「クッション言葉」としてとてもよく使われているフレーズです。
たとえ、相手にとって失礼にあたらない内容であっても、相手への気遣い、心配りのひとつとして、「大変失礼ですが」をスムーズに活用できるよう、参考になさってみてください。