「お気になさらずに」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お気になさらずに」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「お気になさらずに」について解説をします。

「お気になさらずに」とは?意味

あれこれ考える必要はない、気に病むことはないといった意味です。

「お気に」「気」を相手を敬う表現にしています。

「お」は、相手に属するものを表す語について、その人に対して尊敬の意を表したり、丁寧に表現しようとする気持ちを表したりする語です。

この場合の「気」は相手の気持ちのことを指しており、「お」をつけることで聞き手に対して敬意を表しています。

「なさらず」は、「なさる」「ず」をつなげたものです。

「なさる」「なす」「する」の尊敬語、「ず」は否定判断の意を表します。

「お気になさらずに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、話し手側から聞き手に対して、何かを気にする必要はないことを示す際に用います。

たとえば、訪問をした際にお茶をだしてくれようとしたとします。

このときに、気を遣う必要はない、お茶をださなくてもよいという気持ちを示すために、こういった言葉が用いられます。

相手を気遣っての言葉です。

また、相手がミスをしてしまったときにも使用されます。

たとえば、提出期限を1日過ぎて書類を出したとします。

この人は、書類提出日を勘違いしていたために、提出が遅れてしまいました。

うっかりミスをしてしまったのです。

こういった重大ではないうっかりミスに対して、それほど気にする必要はないことを示すために、こういった言葉を用います。

「なさらずに」で言葉を終わりにするのは、目上の人に対して失礼です。

目上の人に対して述べるなら、「なさらないでください」など最後まで言い切るようにします。


「お気になさらずに」を使った例文

・『どうかお気になさらずに』

「お気になさらずに」の返答や返信例

何に対してこの言葉が述べられているのかによって、どういった言葉を返すのか変わってきます。

訪問をした人をもてなすときに、この言葉を述べられたとします。

その場合は、お茶やお菓子はいらないといった意味でも、おもてなしをします。

「お気になさらずに」といわれたからおもてなしをしないというのは、相手に対して失礼です。

社交辞令でいっていることもあるので、きちんとおもてなしをしましょう。

ミスをしてしまったときは謝罪をします。

気にする必要はないといわれるほどの小さなミスでも、迷惑をかけているので謝罪をする必要があります。

まとめ

この言葉は、気に病む必要はないと相手を気遣う際に使用をします。

「なさらずに」で言葉を終える形は主に親しい人に対して使うものなので、目上の人に対して述べるときには最後まで言い切るようにしてください。