「一丸となって乗り越える所存です」という表現法についての解説です。
「一丸となって乗り越える所存です」とは?意味
「一丸となって乗り越える所存です」は、ビジネスでは、社員のみんなをまとめ上げ、一つの目標や困難について乗り越えるところであると決意を表明することです。
この言葉は、会社の決意表明をする言葉ですから、一社員が皆をまとめて困難なんかを乗り越えるというのではなく、社長クラスの人が一社員全員をまとめ上げ困難を乗り越えるという決意を示す表現法になります。
この表現を用いれば、社員は、団結していて社長の号令とともに困難を乗り越えるだけの自信があると周囲に知らしめることができます。
「一丸となって乗り越える所存です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「一丸となって乗り越える所存です」は、ビジネスでは、会社で社員すべてを統治して団結させるだけの能力がある人物が使用して、みんなで困難とか目的を達成させようという意思表示をするために使用します。
よって、注意してほしいのは、この言葉は、会社内ですべての人員をまとめ上げる人物が号令という形で使用しないと説得力が無くなる点です。
つまり、一社員の中でも社員階級が一番下の人物が社員すべてを統治するというような印象を与えたのでは逆効果になるわけです。
言い方が悪いんですが、社員階級が一番下の人物は出世している人物ではないのでそうした人物が会社のかじ取りをしていたのではまずいのではということです。
「一丸となって乗り越える所存です」を使った例文
・『(社長自ら不祥事の記者会見にて)社員一丸となって乗り越える所存です』
「一丸となって乗り越える所存です」の返答や返信例
「一丸となって乗り越える所存です」は、企業側が困難とか目標について社員全員を統治して乗り越えると言っているわけですから返事については必要ないです。
この言葉は、返事せずとも相手企業が行動し結果がすべてになるので行動した結果、困難とか目的を乗り越えることができれば、周囲は企業の努力を認めますので結果がすべてになります。
逆を返すと結果を残せない場合は、残念ながら「一丸となって乗り越える所存です」という抱負は嘘であると酷評されてしまうので、この言葉についての返事は結果がすべてで結果が良ければ周囲は認め、そうでない場合、周囲は突き放すだけです。
まとめ
「一丸となって乗り越える所存です」は、印象付けにおいて社員皆が会社に対して協力関係にあるということを強く印象付ける表現です。
この表現を用いれば、社員全員で困難とか目標を達成できると周囲に公表できますが、問題においては失敗した場合その反動も大きい点になります。
失敗した場合、周囲は、「一丸となって乗り越える所存です」は未達成だという扱いを企業に対して行い、企業を突き放すという選択を可能としますので、「一丸となって乗り越える所存です」という表現は、困難や目標を達成できれば周囲は称賛しますが、失敗した場合、突き放して酷評するでしょう。