「既にご存知の通り」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「既にご存知の通り」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる表現の「既にご存知の通り」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「既にご存知の通り」とは?意味

「既にご存知の通り」の読みは、「すでにごぞんじのとおり」で、「とっくに知っているように」との意味の敬語表現です。

「既にご存知の通り」における「既に」は、「以前にや、とっくに」と言った意味の言葉で、ある動作が過去に行われていたことを表す言葉です。

また「ご存知」「知っている」ことを意味する「存じる」の連用形である「存じ」に、 尊敬の意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

従って、本来は「ご存じ」と表記すべき言葉ですが、「存知」という表記が広く使われているため、現在では容認されています。

ビジネス文章等では、むしろ「存知」の方が一般的となっています。

そして最後の「通り」「 同じ状態であること」を意味する言葉です。

従って、これらの言葉を繋ぐと「既にご存知の通り」「とっくに知っているように」との意味の敬語表現となるのです。

「既にご存知の通り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「既にご存知の通り」は会話の口語でも使われますし、ビジネスメール等の文章表記でも使われます。

会話時には問題はありませんが、文章表記する場合、先に記載した通り、本来の「既にご存じの通り」としても良いですが、慣習に従って「既にご存知の通り」とした方が良いと言えます。

この表現のは、先に「とっくに知っているように」との意味の敬語表現だと記しましたが、言い換えると「知っていると思いますが」との意味になり、目上の人に再度確認の意味で伝えるような場合に、使われる言葉です。


「既にご存知の通り」を使った例文

・『既にご存知の通り、小生は○○営業所勤務を命じられ、先日着任いたしました』
・『既にご存知の通り、1月5日は賀詞交歓会です。是非ご出席賜りますようお願い申し上げます』
・『既にご存知の通り、2月末を持ちまして、定年退職となります』

「既にご存知の通り」の類語や言い換え

「ご存知」の類語としては「ご承知」「ご認識」が挙げられます。

従って「既にご存知の通り」は、「既にご承知の通り」「既にご認識の通り」と言い換えることが出来ます。

また「既にご存知の通り」と断定的な表現を避けて、「既に存知かもしれませんが」「既にご存知かと思いますが」「既にご存知のことと思われますが」等と少し柔らかい表現に言い換えることも出来ます。

まとめ

「既にご存知の通り」とは、「とっくに知っているように」すなわち「とっくに知っていると思いますが」との意味の敬語表現です。