この記事では「その節はありがとうございましたとお伝えください」について解説をします。
「その節はありがとうございましたとお伝えください」とは?意味
そのときに感謝すべきことがあり、その感謝の気持ちをそこにいない人に伝えてくださいという意味です。
「その」は当面している場面や事柄、話に出ている事柄、話に出たばかりの事柄を指す言葉です。
「節」は時間的な区切り目や一時期を意味します。
「その節」という場合は、今話題にしている事柄、つい先ごろにあった事柄といった意味になります。
「ありがとうございました」は感謝の言葉を表す語です。
「た」は過去や完了を意味する語なので、感謝する事柄があったのは過去になります。
「お伝え」は「伝える」に「お」をつけて、相手に対して敬意を表す言い方にしたものです。
動詞の連用形に「お」をつけて、その下に「ください」と続けると、その動作をする人に対して敬意を表します。
「その節はありがとうございましたとお伝えください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、そこにいない誰かにお礼を伝えてくださいと、聞き手にお願いをするときに使用をします。
今、Aさんと会話をしていたとします。
Aさんとの会話の中で、この前助けてもらった事柄について話題になりました。
助けてくれた人をBさんとします。
Bさんにお礼を伝えたいのですが、今その場にいません。
自分からするとAさんとBさんは別の会社の人です。
AさんとBさんは同じ会社の人です。
自分は今後Bさんにいつ会うかわかりませんが、Aさんは近いうちにBさんに会います。
そこで、AさんからBさんにお礼を伝えてもらうことにしました。
こういったときに使用をする言葉です。
聞き手に対して敬意を表す言い方をしているので、この表現で問題ありません。
聞き手にもお世話になったようなら、聞き手に対しても感謝の言葉を述べましょう。
聞き手にお礼を伝えないのは失礼です。
「その節はありがとうございましたとお伝えください」を使った例文
・『○○さまにその節はありがとうございましたとお伝えください』
「その節はありがとうございましたとお伝えください」の返答や返信例
「伝えておきます」「わかりました」の意を述べます。
そこにいない誰かが自分よりも上の立場の場合は「申し伝えます」と謙譲語を使用します。
「確かに伝えます」という答え方もできます。
「伝えます」とだけ述べるよりも「承知しました」など一言あった方が、より丁寧な印象になります。
まとめ
この言葉は、そこにいない誰かに感謝の気持ちを伝えて欲しいときに使用をします。
さまざまなシーンで使える言葉で、覚えておくと役立ちます。