「足がかりとして」を解説していきます。
正しい意味合いを知って、仕事に役立てていきましょう。
「足がかりとして」とは?
「足がかりとして」とは「こちらをベースにして」と同じようなニュアンスがあります。
「足がかり」とは、足場のこと。
この案件を土台にして、次のステップに移行するという意味をもっています。
今は小さいものの、ゆくゆくは大きな利益をもたらす事業という雰囲気があります。
「足がかりとして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「足がかりとして」は社内ミーティングなどで用いられる、ビジネスフレーズです。
目の前の仕事をチャンスとして捉えるときに使います。
部下を励ますときに、上司がよく用いる表現です。
一方で「足がかりとして」は、取引先に対して積極的に使うのは控えておきましょう。
足がかりには土台や足場という、下に見る意味もふくまれています。
「御社の仕事を足がかりとして」と述べてしまうと、とても嫌な印象を与えてしまうので気を付けましょう。
感じのいい表現も覚えておきたいです。
「足がかりとして」を使った例文
・『一部上場の足がかりとして、期待されている』
・『昇進の足がかりとして、希望のもてる案件だ』
・『プロジェクト成功の足がかりとして、気合が入っている』
「足がかりとして」の類語や敬語での言いかえ
「足がかりとして」の言いかえに「ベースとして」があります。
足がかりと同じように、土台となるものに使われます。
幾分まろやかになった言い方です。
「足がかりとして」の類似表現
足がかりとしての類語に「ビジネスチャンスとして」が挙げられます。
チャンスという前向きな言葉に置きかえることで、足場や土台といったマイナスのイメージを拭えます。
「足がかりとして」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「発端として」あるいは「契機として」と言いかえます。
発端は物事の始まりという意味があります。
そして契機は変化を起こす、糸口をいいます。
どちらもスタート地点に立って、新たに物事を生み出していくという爽やかな意味があります。
目上の方にも響きやすい表現なので、覚えておくといいでしょう。
「足がかりとして」の返答や返信例
このような言葉を受けたら、どう返せばいいのでしょうか。
この語彙には「この問題を下敷きにして」というニュアンスがあります。
さらに大きく発展させたいという先方の意思もふくまれています。
そのため「微力ながらお手伝いいたします」や「前向きに検討させていただきます」などの言葉を選んで、強い思いをアピールしていきたいです。
まとめ
「足がかりとして」の意味と使い方を学びました。
この表現は「こちらを土台にして」という意味があります。
足がかりという言い方に引っかかる人もいるので、他の言い回しも併せて抑えておくといいでしょう。
感じのいい言葉を覚えて、仕事の達人になっていきましょう。