この記事は、ビジネスシーンでもしばしば使われる表現の「切にお祈り申し上げます」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「切にお祈り申し上げます」とは?意味
「切にお祈り申し上げます」の読みは「せつにおいのりもうしあげます」で、「心から神仏に祈願すること、または心から望むこと」を意味する丁寧な敬語表現です。
「切にお祈り申し上げます」の表現を言葉毎に分解して、少し詳しく説明します。
まず「切に」とは「心からや、ぜひとも」と言った意味の言葉で、あらたまった言い回しです。
次の「お祈り」は「神仏に祈願することや、心から望むこと」を意味する「祈る」に、謙譲を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉で、「申し上げます」は「言う」の丁寧な謙譲語表現です。
以上を繋ぐと、「切にお祈り申し上げます」は「切に祈る」の丁寧な敬語表現で、「心から神仏に祈願すること、または心から望むこと」の意味となるのです。
「切にお祈り申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「切にお祈り申し上げます」と同じような意味の言葉として、「切にお願い申し上げます」と言う表現があります。
違いは、「祈る」と「願う」ですが、両者の言葉のニュアンスの違いを説明します。
「願う」には、「神仏に希望の実現を祈ることや、希望が叶うよう求める」と言った意味があり、「祈る」とほぼ同じ意味です。
強いて違いを言えば、「祈る」の方が神仏に身をゆだねて願うと言った受け身のニュアンスがある点と言えます。
従って、自分では絶対にどうする事も出来ない相手の方の病気の平癒を願うと言った場合には、「祈る」を使い、自分でも関わることが出来るようなことに対しては、「願う」を使うと言った使い分けをするのが良いと言えます。
「切にお祈り申し上げます」を使った例文
・『海外勤務のご無事を切にお祈り申し上げます』
・『病気の平癒を切にお祈り申し上げます』
・『プロジェクトが成功することを、切にお祈り申し上げます』
「切にお祈り申し上げます」の類語や言い換え
「切に」の類語としては「心から」があり、「お祈り」の類語として「ご祈念」や「ご祈願」や「お願い」などが挙げられます。
従って、これらの類語を使って、「心からお祈り申し上げます」や、「切にご祈念申し上げます」等と言い換えることが出来ます。
また「申し上げます」の敬語表現は「いたします」と言い換えるのとが出来、「切にお祈りいたします」や「心からお祈りいたします」と言い換えることも可能です。
まとめ
「切にお祈り申し上げます」は、「切に祈る」の
丁寧な敬語表現で、意味は「心から神仏に祈願すること、または心から望むこと」です。