この記事では「正直なところ」について解説をします。
「正直なところ」とは?意味
うそがない、本当のところという意味です。
「正直」には、うそがない、事実と違うところがないという意味があります。
たとえば、これから舞台に立つので、ものすごく緊張していたとします。
こういったときに、強がりで緊張していないふうに見せる人もいますが、これは本当のところではありません。
緊張しているなら緊張していると、ごまかさずにいることが「正直」が意味するものです。
「ところ」は抽象的なものを指すときに用いる言葉で、部分、点、ちょうどそのとき、程度といった意味になります。
「正直なところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手の本当の気持ちを述べるときに使用をします。
隠したい物事があると、うそをついてしまう場合があります。
たとえば、本当は怖いのに、怯えていると思われると恥ずかしいので、怖いと表に出さないようにするといったことです。
本当のところをださずに、うそのものを相手に見せるのです。
この言葉は、本当なら隠したいけれど、隠さずに出しますよといったときに用います。
怖い気持ちを持っている、それを本当は隠したい、でも隠さずに出しますよといったとき、そのことを「正直なところ恐怖を感じている」などといいます。
今度は商品の売れ行きのことで説明をします。
上司にA商品の売れ行きを尋ねられたとします。
A商品には期待がかかっていたので、本当は「とても売れています」といいたいところです。
しかし、実際には期待していたほどの売れ行きではありません。
うそをつかずに「あまり売れていません」ということを伝える場合に、この言葉を前置きのように使用します。
「正直なところ」を使った例文
・『正直なところ、それほど人気はでていません』
・『正直なところ面倒なことが多いです』
「正直なところ」の返答や返信例
何について本当のことを話してくれたのかによって、返答内容が変わります。
商品の売れ行きについてだと、たいていは売れていないという内容の言葉が告げられます。
売れていない商品について、今後どのような対応をしていくのか話し合うことになるでしょう。
気持ちを伝えられたときには、その気持ちを受け取ってあげましょう。
つらい気持ちを抱えているかもしれず、それを否定されると、ますますつらくなってしまいます。
共感を示すことが大切です。
まとめ
この言葉は、事実を告げるときに用います。
本当は隠したいけれど隠さずに述べるときに使うものです。
売れ行きが悪い、恥ずかしい気持ちを持っているなど、隠したいこともあることでしょう。
それでも隠さずに伝えるときに、前置きのように用いられます。