「私としましても」を解説していきます。
使用方法がわからない敬語を、正しく学んでいきましょう。
「私としましても」とは?
「私としましても」は、主張をあらわすフレーズです。
「私個人の意見では」と同じような意味があります。
相手の主張していることに、重ねてこちらの意見を被せたいときに使っていきます。
「私」はその人をあらわすので、一人称の言葉です。
「私としましても」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「私としましても」の「私」の読み方は、注意が必要です。
ビジネスでは男性でも女性でも、自分のことを「わたくし」といいます。
「わたし」と省いた言葉を使うと、とても子どもっぽく聞こえてしまうので気を付けておきましょう。
また「私としましても」は会社の意向ではなく、個人の見解を述べるときに使います。
個人の私情を挟むときに引用するのが「私としましても」になります。
また「私としましても」は日本語として違和感を覚えることもあります。
「私といたしましては」や「私としましては」などに置きかえて、スマートに活用しましょう。
「私としましても」を使った例文
・『私としましては、ぜひ成功させたいと思っています』
・『私としましては、こちらの案も捨てがたいです』
・『私としましては、ぜひお願いしたいと考えております』
「私としましても」の類語や敬語での言いかえ
「私としましても」の言いかえに「私個人といたしましては」があります。
あくまで私的な意見であることを先に伝える言い方です。
会社と個人をきっぱり区別したいときに、引用していきましょう。
「私としましても」の類似表現
「私としましても」とよく似た表現に「私共といたしましても」が挙げられます。
「私」は一人称ですが「私共」とすると、組織としての見解になります。
ひとつの企業として、相手の意見に同意するときに使えます。
「私としましても」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「当方としましては」があります。
「当方」とは、組織やグループ全体の考えをあらわします。
うやうやしい席で個人の意見を伝えるべきではないとき、改まった席で会社としての意向を述べるときに使います。
「私としましても」の返答や返信例
このような言葉を受け取ったら、どう返せばいいでしょうか。
もし相手の意見に同意したいなら「おっしゃる通りです」や「ご指摘の通りです」といいます。
会話の内容を的確につかんで、自然な言い方に整えていきましょう。
まとめ
「私としましても」の意味と使い方を学びました。
この表現は、個人の意見を述べるときの言い方です。
グループや企業としての見解を述べるときには使えないので、注意して用いていきましょう。
適した場で使ってみてください。