「死活問題」を解説していきます。
気になる表現を学んで、賢い社会人を目指していきましょう。
「死活問題」とは?
死活問題とは、生きるか死ぬかの瀬戸際であること。
場合によっては廃業しなければならないくらい、追い込まれてしまう状況をあらわします。
もともと死活は、生死を例えた表現です。
そして問題は不安材料をいいます。
そのため命を脅かすような重大事項を示しています。
「死活問題」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
死活問題は会社が立ち行かなくなる、由々しき事態をあらわしています。
つい口に出してしまう表現ですが、不気味な例えです。
仲の良い同僚や身内で話す分には問題がないのですが、目上の方に使うのは非常識にあたります。
死という単語も入っているため、好んで用いるのは控えておきましょう。
不吉な表現に代わる、他の言い回しも覚えておきたいです。
「死活問題」を使った例文
・『死活問題だと、社内で噂になっている』
・『事業の撤退は、まさに死活問題だ』
・『死活問題と思しき内容だ』
「死活問題」の類語や敬語での言いかえ
「死活問題」の言いかえとして「由々しき事態」があります。
「由々しき」とはこのまま見過ごしておくと、いずれ大問題になる状況をいいます。
死活問題に比べて、ホワイトな表現に聞こえます。
「死活問題」の類似表現
似ている言い方に「懸念事項」があります。
こちらは不安に思うような項目をいいます。
「留意事項」が注意すべき項目なので、これよりも重大な問題をあらわします。
「死活問題」の敬語表現
さらに丁寧な表現にしたいなら「憂慮すべき問題」や「憂慮すべき事態」という言い回しがあります。
いずれも悪化しそうな不安要素をあらわします。
心に引っかかっている点、解決しなければいけない課題をいいます。
「死活問題」の返答や返信例
このような言葉を投げかけられたら、どう返せばいいのでしょうか。
この場合は生命をかけた命がけの危機をあらわします。
どのような事態に不安を抱いているのか、詳しく先方の主張に耳を傾けることが大切です。
「詳しい状況をお聞かせください」と問いかけて、こちらも一緒に問題を解決したいと思っている意向を伝えていきましょう。
「微力ながらお力添えさせていただきます」などの言葉を補って、丁寧さを醸し出していきたいです。
まとめ
死活問題の意味と使い方を学びました。
この表現は生死をさまようくらいの、ハイリスクな状態を例えています。
ただ「死」という不謹慎な漢字が含まれているので、目上の方に積極的に用いるのは控えておきましょう。
他の言い回しも同時におさえておきたいです。