「お役御免」という言葉は一般的にはあまり使われないことばですが、ビジネスシーンではよく耳にする言葉です。
意味や使い方など、例文を用いて簡単に説明しますので参考にしてみてください。
「お役御免」とは?意味
「お役御免」という言葉の「お役」にはビジネスでいう役職や担当、なと割り振られた役目や役割という意味があり、「御免」には任命された役職や担当していた仕事をしなくてもよくなったという意味合いがあります。
意味を合わせると「役職の任期を果たした」「仕事する必要がなくなった」など、役職や役目、役割を引退する、辞めるといった意味で使われています。
「お役御免」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お役御免」という言葉を使う場合、対象は「自分」「自分以外の人」「物」の3パターンがあります。
「自分」の場合は何かの知識を教えたり、誰かの教育係を務めていた場合にこれ以上自分が教えることはないと判断したときに使われます。
「自分以外の人」に使う場合は、会社のやり方や企画のやり方に合わない社員がいる場合に使われることが多くあります。
「物」に使う場合は壊れたり、古くなって新しい機能の物が必要になった時などに使われます。
「お役御免」という言葉を使う時に注意したいのは、「自分以外の人」に使う場合で言い回し方によっては失礼にあたってしまうことがあります。
充分に注意して言葉選びをし、慎重に会話に取り入れていきましょう。
「お役御免」を使った例文
・『総務部のエアコンも型が古くなってきて、電気代もかさむのでそろそろ新品に買い替えたいから、もうこのエアコンもお役御免ですね』
・『◯◯さんはとても優秀な人ですが、このプロジェクトの方針に向いていないのでお役御免にした方がよいかと思います』
・『私は彼が入社以来、教育係を務めてきましたが、もう一人で仕事もこなせるようになってきましたし、そろそろお役御免を願い出ようと考えています』
「お役御免」の類義語
「お役御免」の類義語には「リストラ」や「首にする」、「引導を渡す」、「お払い箱」、「不用品」などといったさまざま表現の言葉があります。
「お役御免」という言葉はビジネスシーンで多く使われる言葉で、「引導を渡す」や「お払い箱」、「不用品」などは一般的にも使用されています。
特に「リストラ」や「首にする」という言葉は「お役御免」という言葉よりも相手を傷つけてしまう可能性がある言葉なので、もっとオブラートに「お役御免」だと伝えられるように類義語もうまく活用してみてください。
まとめ
ここでは「お役御免」という言葉のビジネスシーンんいおいての使い方や意味などについて簡単に説明してきました。
自分や物に対して「お役御免」という言葉を使う場合は、注意する点はほとんどないものの、「自分以外の人」に使用する場合は相手の気持ちや失礼にあたらない言い方なのかを充分に考慮して使う必要があります。
例文を参考にして、上手くビジネスシーンに取り入れてみてください。