「お客様にご案内申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お客様にご案内申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

「お客様にご案内申し上げます」はビジネス用語としてどのような意味で使われているのでしょうか。

「お客様にご案内申し上げます」とは?意味

「お客様にご案内申し上げます」とは、「来店している客に館内放送などを利用して案内を伝えるときに使われる前置きの言葉」です。

「お客様にご案内申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

デパートやショッピングセンターなど館内放送設備のある大型店舗で来店している客に対して案内や情報を提供する時に用いられる言葉で、伝えたい内容の前置きとして最初に言う定型文です。

言葉の意味としては「これから伝える内容はお客様に対する案内である」というもので店員などに向けた案内とは違うことを知らせていますが、あまり深い意味はありません。

一説によるとマイクがちゃんと機能しているかを試すためのテストフレーズの役割も果たしているとされていますが、いずれにせよ定型文として慣習的に使われているフレーズでありそれほど深い意味を考えて解釈する必要のない言葉です。

お客様への案内に対して用いられる言葉なので伝えられる内容はセール情報や迷子情報、イベントの開催案内や閉店時間のお知らせなどお客様にとって有益な情報です。

「ご案内申し上げます」のような「ご?申し上げる」という敬語は自分の行動をへりくだって相手を高める謙譲語です。

本来「ご?する」という敬意表現は「ご覧になる」のように相手の行動に対して使われる尊敬語なのですが、「案内」のように自分と敬意を示すべき目上の人が一緒になって行う行動の場合は自分の行動に対して用いる謙譲語として使えます。

「案内」はする方もされるほうも含む表現であり「ご案内申し上げます」の場合は「店がお客様を案内している」と同時に「お客様は店に案内されている」ので「ご案内する」が謙譲語として機能しています。

さらに謙譲語としてのみ使う「申し上げる」と丁寧語の「ます」もあわせてかなり強い敬意が込められた表現です。


「お客様にご案内申し上げます」を使った例文

・『お客様にご案内申し上げます、迷子センターにて迷子のお子様をお預かりしております』
・『お客様にご案内申し上げます、の言葉から店内放送が始まった』

「お客様にご案内申し上げます」の返答や返信例

不特定多数の利用客に案内を伝えているので特に返答や返信を返す必要はありません。

案内の内容について心当たりがある場合はインフォメーションセンターなどで「先ほど案内されていた件ですが」と切り出せば話が通じます。

まとめ

「お客様にご案内申し上げます」はデパートやショッピングセンターを利用したことがある人なら必ず一度は聞いたことがある定番フレーズです。

大切な案内かもしれないのでこの言葉を耳にしたらまずはどのような案内なのか耳を傾けて確認しましょう。